台湾デジタル相オードリー・タンさんは、「民主市議は一時的に遅れを取っても、永遠に負けることはない。最も重要なことは、民主主義を深めることだ。」という。

東京新聞にインタビュー記事が載っていた。

で、「民主的プロセスで最も重要なことは相手の意見を聞くことです。そうしなければ、立場が異なる人々が生きる社会で、51%の人が勝ち、49%の人々が負けることになります。」

 

ただ代議制民主主義では、数年に一度の投票でしか声を届けられない。

デジタル技術によって、もっと短時間で多くの立場の異なる人々と共通認識を築くことができるという。

例えば台湾では、「ある議題について5000人の人々がネット上で署名すれば、2ヶ月以内に政府の担当部局トップが回答する」制度があるという。

そういえば韓国にも同じような制度があったような。

コロナ対応に関して、台湾の「マスク地図」アプリは有名だけど、これももともとは台南市の一技術者が、マスクを探し求める人々の手助けに考案したアプリをきっかけだという。政府はすぐに6千店以上の薬局と調整、30秒ごとの在庫状況のデータが市民に伝わるようになった、政府と市民の協力関係でできたもの、だという。政府の合理的で柔軟な素早い対応があってこそのアプリだ。

 

民主主義で最も重要なことは異なる相手の意見を聞くこと。それが自分と異なる意見であっても、というより異なる意見であるほど、よりいっそう聞かなければならないんだろう。

 

意見の異なる相手の話を聞き対話をするのは面倒だし時間もかかるけど、急がば回れ、タンさんの言うように、「民主主義は一時的に遅れを取っても、永遠に負けることはない」。でも、柔軟な頭じゃないとそれはできないのかもしれない。

日本のデジタル化は遅れていると言われるけど、マイナンバーカードを全国民に普及させて、省庁や自治体間のシステムを一元化しさえすれば追いつけるってもんじゃないような気がする。