新型コロナのパンデミックが待機手術に与えた影響を検証する大規模調査(世界71カ国、359病院対象)によると、【日本全国では本年3月下旬時点で向こう12週間に本来行われる予定だった大腸・上部消化管/肝胆膵・泌尿器・頭頸部・婦人科・形成外科・整形外科・産科領域の手術のうち約140万件(全体の73%に相当)が中止・延期されたと推定される(このうちガンは約9万8000件でキャンセル率30%)】(日本外科学会の5月22日付提言)という。

それらの手術を今後全て実施するには、その大規模調査の論文(バーミンガム大学の研究らしい)によれば、これまでの手術実施体制を20%強化しても、45週かかると試算されているという。1年近くかかるってことだ。

 

これは統計モデルによる推計値で、実際日本でどれくらいの手術が延期・中止になったのかはわからないけど、

4月の初めには、医療従事者を守るために、致命的な病気でなければ、感染した人や感染を疑われる人への手術を延期するよう日本外科学会など医学系10団体が提言をまとめ、厚労省4月8日付で都道府県に、医師が不急と判断した一般患者の手術や入院は延期するよう通知したと報道されていた。

実際の検証はされるんだろうか。

 

 

新型コロナウィルス感染症に関する医療の現場の報道はそれなりに目にしたけれど、その他の現場がどうなっているのかよくわからない。

防護服やマスクなどの医療資材不足は解消されたんだろうか。受け入れ制限をしていた救急病院は制限を解除したんだろうか。

経営が悪化している病院への政府の支援は十分なんだろうか。

 

 

8割接触削減も、「自粛の要請」も、医療崩壊を起こさないためだったんだと思うけど、推計値にしろ140万件の手術の延期・中止なんていう数字を見せられると、それは達成できたんだろうかとちょっと疑問に思ってしまう。