以前に東京新聞(5月15日)で、新型コロナの専門家会議について、議事録は作成されておらず、主な発言を匿名で箇条書きした「議事概要」のみが公開されていると報じられた。

記事によれば、専門家会議は、「行政文書管理ガイドライン」に規定される外部の有識者らによる懇談会にあたり、「意思決定の過程を検証できるよう、開催日時、開催場所、出席者、議題、発言者及び発言内容を記載した議事の記録を作成する」よう求められているという。

では、なぜ議事録ではなく、議事概要なのか。

記事によれば、内閣官房の担当者は「誰が何を言ったかなど発言者と発言内容を紐付けることまで求めていない」と述べたという。

 

28日には、共同通信の情報公開請求で、新型コロナウィルスの政府専門家会議の議事録を事務局である内閣官房が作成していないことが分かったと報道された。

会見で、議事録を作成していないことについて質問された菅官房長官は、「専門家会議はガイドラインの『政策の決定または了解を行わない会議』に該当する」と述べ、適切に対応しているという認識を示したという。

 

3月に、政府は新型コロナ問題を「歴史的緊急事態」に指定。

行政文書の管理に関するガイドラインでは、「国民の生命、身体、財産に大規模かつ重大な被害が生じ、または生じる恐れがある」ような「歴史的緊急事態」に政府全体として対応する会議その他の会合については「将来の教訓として極めて重要であり」「会議等の性格に応じて記録を作成するものとする」とある。

その「会議等」は、「政策の決定または了解を行う会議等」と「政策の決定または了解を行わない会議等」に分けられ、「決定を行う会議」の方は発言者や発言内容を記録し、「決定を行わない会議」の方はその時々の活動の進捗状況や確認事項などを記録するのだという。

 

西村経済再生相は、「自由で率直な議論が大事」だから発言者を特定しない形で議事概要を残すことを1回目の会合で説明したと述べたという。

 

 

歴史的緊急事態に指定した新型コロナ問題で、専門家会議の議事録を作ってないってちょっと理解できない。発言と名前を結び付けられたら自由で闊達な議論ができないっていうのも、わからない。歴史的緊急事態に、政府に専門的知見を提言するメンバーに選ばれるような専門家が、議事録を作成することを前提にしたら自由闊達な議論ができなくなるなんてことが本当にあるなら、その方が衝撃的なんだけど。そんな会議全く縁のない素人にはわからないけど、専門家会議ってそんなものなの?

 

歴史的緊急事態だろうがなんだろうが、自分たちの政策の検証をする気もさせる気もないんだろうということだけはわかったような気がする。