羽鳥さんのモーニングショーで、九州大学の小田垣孝名誉教授(物理学)の、新型コロナウィルスの感染拡大とPCR検査についての計算結果を紹介していた。

 

教授の計算では、新規感染者を減らすためには、人との接触機会を「8割減」という目標のように厳しく減らすよりも、PCR検査を拡大して感染者を隔離していく方が、感染が早期に収束するという結果になったという。

 

小田垣教授が使った計算式は、100年前のスペイン風邪の流行を解析するために英国で発表された「SIRモデル」(今回のコロナでも国内外の多くで使われている数式らしい)に、感染者を検査を受けずに市中で感染を拡げる「市中感染者」と、検査を受けて隔離した結果市中で感染を拡げない「隔離感染者」に分けて、なおかつ検査で陽性判定を受けたらすぐに隔離されるという仮定による改良を加えて解き直したものだという。

 

この改良により新規感染者が10分の1に減るまでの日数を計算した結果、

現状のままだと31日かかる。

検査数据え置き・8割自粛で23日

検査数据え置き・都市封鎖で18日

検査数2倍・5割自粛で14日

検査数4倍・自粛なしで8日。

 

検査数を増やし陽性者を隔離した方が、行動制限を厳しくするよりも、感染収束に効果的という結果だ。

 

これを、小田垣教授はウェブ上で「新型コロナウィルスの蔓延に関する一考察」というタイトルで公表している。

教授はこの「考察」の中で「感染係数を小さくするために行われている人と人との接触頻度を下げる対策は、市民に極めて大きな影響を与え、さらに経済を少なからず減退させており、ひとえに市民生活と経済を犠牲にするものである。一方、隔離率を上げるために、効率的な検査体制と隔離の仕組みを構築することは政府の責任である。政府が、「接触8割減実現」のみを主張するのは、責任放棄に等しい。」と述べている。

 

 

検査と隔離を徹底してきた国々の中で収束を迎えつつある国も出てきているのに対して、日本では、緊急事態解除の基準に具体的な数値を盛り込むかどうかすら「簡単に数字で表せるものではない」と首相周辺は説明しているという。そもそも感染者の検査数が圧倒的に少なければ、現状把握だって正確にはできないだろうし、それなら確かに簡単に数字で表せないんだろうと思う。

8割自粛は、いったいどんな根拠に基づいて決定されたんだろう。専門家会議ではどういう議論が交わされているんだろう。

 

小田垣先生のモデルが正しいかどうかわからないけど、公表された以上正しいかどうかを検証することはできる(自分にはできませんが)。

でも専門家会議の方はどうだろう。

 

 

国民のひとりとしては、経済か命かと天秤にかけるのではなく、経済も命も総取りしたい。