使える核兵器の実戦配備の記事を読んで

国防総省は4日、新型の小型核弾頭を搭載した潜水艦発射弾道ミサイルを海軍が実戦配備したと発表したという。低出力の「使える核兵器」と称される小型核の潜水艦配備は初めてのことらしい。

報道によれば、中・露に対抗する狙いだそうだけど、米中露の軍拡競争が一層激化する恐れもあるみたいだ。

 

 

国防総省は、「米国はあらゆる脅威のシナリオに確実に対処できる」「抑止力が強化される」と声明を出した。ロシアなどを念頭に核配備増強を思いとどまるよう警告する意味があるみたいだ。

 

 

島型原爆の爆発規模は16キロトン、長崎は21キロトン、現行の核弾頭は100キロトン。低出力の小型艦核弾頭は5~7キロトン。

敵の施設への極致攻撃などを想定して開発されたという。

 

 

 

2018年2月、米国が発表した新たな核戦略指針では、核の3本柱として、ICBM、潜水艦発射弾道ミサイル戦略爆撃機が挙げられていた。

当時の報道によると、それは【中国やロシア、北朝鮮に対する圧倒的な優位性を確保するため、局地攻撃を想定した低爆発力の小型核の開発を検討、核兵器の役割を拡大し、核攻撃の抑止・反撃に限定しない方針】で、核使用の条件は、米国と同盟国の「死活的な利益を守るための極限の状況」になった時だけど、基幹インフラへのサイバー攻撃などに対しても核の使用は排除しない方向へ。爆発の威力を抑えた小型核は、非戦闘員の巻き添えを極力防ぐ狙いがあると解説されていた。

 

その核戦略指針から1年後の去年1月、トランプ政権が、潜水艦から発射する弾道ミサイルに搭載する小型核弾頭の製造を開始したという報道があった。爆破規模は広島型原爆の半分から3分の1。

今回配備されたのは5~7キロトンだというから、確かに広島型の半分から3分の1だ。

 

使える核兵器の開発を発表してから2年、開発を開始してから1年で、核の3本柱の1本である潜水艦に実戦配備されたということになるんだろうか。

 

2018年2月の、米国の新指針について、当時の河野外相は、「米国による抑止力の実効性の確保と、わが国を含む同盟国に対する拡大抑止へのコミットメントを明確にした、高く評価する」と表明したという。また、核の先制使用も排除しないという点については、「核兵器の用途がより具体的になり、透明性が高まった」(外務省幹部)という見方をしてるとも報道されていた。

 

 

素朴な疑問なんだけど、使える核兵器は抑止力になるんだろうか。基幹インフラへのサイバー攻撃などに対しても使用を排除しないという戦略指針。決断の最後の瞬間にトランプ大統領に使用をためらわせるものがあるとしたらなんだろう。