みんなハッピ−byトランプ、の記事を読んで

これまでの報道によると、米軍撤収でトルコがシリア北東部のクルド人支配地域へ軍事侵攻を始めたのは9日。

米国に見捨てられたクルド人勢力は、ロシアを後ろ盾とするアサド政権軍との連携へ方向転換。アサド政権軍は14日には北東部へ部隊展開、15日にはアサド政権軍とロシア軍が国境沿いのコバニにまで進軍したという。

アサド政権軍はロシアの指示のもとにあり、ロシアはシリアとトルコの仲介に積極的で、トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領は22日にロシアで首脳会談を行う予定だという。

専門家によれば、ロシアの保護と指示のもとにある政権軍が、トルコ軍と衝突することはないらしい。

クルド独立の夢はついえ、アサド政権は戦わずして北部の統治を取り戻し、クルドの勢力縮小は国内にクルド人を抱えるイランも歓迎、これを機に中東地域で影響力がさらに強まるだろうロシアにも願ったり叶ったりの状況、みたいだ。

 

 

シリアからの米軍撤収を決めた米国は、14日には、トルコからの鉄鋼の輸入関税を50%に倍増、貿易協定の交渉の中止も発表。トルコの侵攻を止めるための制裁らしい。

今日の朝刊には、トルコに派遣されたペンス米副大統領が、17日エルドアン大統領に直接即時停戦を求めるという記事が載っていた。

記事には、エルドアン大統領が停戦に応じる可能性は低いとあり、発言が二転三転するトランプ大統領に、エルドアン大統領は【「付き合いきれない」とあきれている】とも書かれていた。

 

でも、その後の報道によると、17日には、ペンス米副大統領がトルコで会見、120時間の停戦でエルドアン大統領と合意したと発表したという。

120時間の内に、クルド人民兵組織「人民防衛隊」(YPG)をトルコ国境から30キロ離れた地点まで撤退させ、撤退が完了した段階で軍事作戦を完全停止する、という。トルコはクルド人がいなくなったところに「安全地帯」を設置、トルコ領内にとどまるシリア難民を帰還させるのが目指すところらしい。

クルド人主体のシリア民主軍も「停戦」を順守する用意があるという。

 

トランプ大統領はこの合意を「見事な結果」と呼び「クルド人とトルコ、米国は非常にハッピー、文明も非常にハッピー」と述べたという。

 

 

ISとの激闘の末に手に入れた実効支配地域を追われる結果になるクルド人にとっては全然ハッピーとは思えないけど、念願の「安全地帯」を手に入れるトルコにとってはハッピーってことになるんだろうか。

アメリカは何を得てハッピーだというんだろう。