「飛翔体」と「無条件で会談」の記事を読んで(2)

金委員長は拉致問題が問題だとわかってると、トランプ大統領が安倍首相に告げたのは、2回目の米朝会談の直後の日米首脳電話会談(2月28日)でのこと。

それから2ヶ月後の5月1日、産経新聞の単独インタビューで、安倍首相が、条件なしで日朝首脳会談の実現を目指すという意向を示した。
2月の米朝会談では、金委員長と大統領の間で拉致問題に関する真剣な議論が行われ、「大変、有意義だったと認識しています。極めて大切な時間を使って、トランプ大統領拉致問題について話をしてくれたわけですから。向こう側も、拉致問題に相当大きな、重要な意味があると受け取ったと思いますね。」(産経ニュース5月3日付)と安倍首相は述べたみたいだ。
ただ中身については詳細には言えない、とのことらしい。

 

2017年9月28日、安倍首相は衆議院を解散した。
当時の産経の記事によれば、安倍首相の解散理由は、北朝鮮問題だという。来年(2018年)アメリカが軍事行動をとるかもしれず、トランプ大統領と大変良好な関係を築いている安倍首相は、何らかのシグナルを受け取っているらしい。ようは来年(2018年)は今(2017年9月)よりもっと危険だということみたいだ。だからこその、今(2017年9月)解散の決断だと、当時記事には書かれていた。
当時安倍首相は『「今こそ、衆院選で対北朝鮮対応について国民の信を得て、そのうえで国際社会にも同調を呼びかけていきたい」』と語り、一貫して「力強い外交」「北朝鮮には毅然とした対応」を強調していた。


それから半年も経たない2018年3月8日、初の米朝首脳会談開催が決まった。
6月に開催された首脳会談以降、北朝鮮の非核化がどう進展してるのかよくわからないし、2019年2月の2回目の米朝首脳会談は事実上決裂したみたいだけど、先日の「飛翔体」発射以降も米国は、北朝鮮との対話継続姿勢を崩していない。

 

2018年6月の初の米朝首脳会談の頃の報道では、【日朝間は公式の対話が途絶えており、日本の懸案で北朝鮮を動かすには同盟国の米国を頼るのが一番の近道になる。】とあり、対話のためのルートさえ途絶えているという報道も見たような気がする。
この会談でトランプ大統領拉致問題を提起した際、金委員長は日本との対話に「オープン」な姿勢を見せたという。けど、会談後の拉致被害者家族との面会で安倍首相は、日朝首脳会談の実現に意欲を示しながらも、「拉致問題が前進するものにならなければ意味がない」と、拉致問題の前進が見込めない限り、首脳会談はないと強調したという。

それから約11ヶ月経った今月1日、無条件での日朝首脳会談を目指す方向へ方針転換した。
6日にはトランプ大統領と電話協議、条件なしで日朝首脳会談開催を目指す考えを伝えたという。


「無条件での首脳会談実現希望」発言に対し、北朝鮮関係筋は、【「日本がまず、人的往来を認めるべきだ」】と東京新聞の取材に答えたという。この発言は、日本が独自に実施している、北朝鮮籍の人物の入国の原則禁止の解除を指すらしい。この関係筋がどういう人、どういう地位にある人なのか記事では説明がないけれど、とりあえずこの条件(?)が日本政府に正式に伝えれらたかどうかは明らかではないそうだ。
記事では、北朝鮮の安倍政権に対する不信感(真意がどこにあるのかわからない)は根強いとあった。


先が見えない圧力一辺倒で、本当に拉致問題は解決するんだろうかと疑問だった。対話は必要だと思うけど。
トランプ大統領が強硬姿勢から一転対話路線に舵を切ってから約1年、無条件の首脳会談への方針転換に今がベストだという判断なんだろうか。