トランプ大統領の拒否権発動の記事を読んで

トランンプ大統領が2回目の拒否権を発動したとの記事が朝刊に載っていた。

イエメン内戦に介入するサウジアラビアへの軍事支援の中止を求める議会決議に対する拒否権だという。1回目の拒否権発動は、メキシコ国境の建設費を確保するための国家非常事態宣言を無効にする議会決議への発動。

サウジへの軍事支援の中止を求める決議は、上院で54対46、下院で247対175の多数で可決されたもの。カショギさん殺害事件へのムハンマド皇太子関与の疑い、イエメンの人道危機の深刻化を受けて、共和党の一部も賛成に回ったのだという。

トランプ大統領は、イランの支援を受けたフーシ派によるサウジへの攻撃をあげ、軍事支援の縮小は米国とサウジの関係を害し、テロ組織拡大を防ぐための米国の取り組みに悪影響だと、議会を非難したという。
拒否権を覆すのには議会の3分の2が必要で、それはちょっと無理みたいだ。で、結局サウジへの米軍の軍事支援は継続される見通しらしい。

先日は、アフガニスタンでの戦争犯罪をめぐる捜査開始請求が、国際刑事裁判所で却下されたと報道された。
報道によると、国際刑事裁判所ICC)検察局は、2006年、2003年以降のアフガンでの戦争犯罪などに関する予備捜査を開始。2017年には、ベンスダ主任検察官が、タリバンやアフガン兵だけでなく、米兵やCIAを含む外国の要員に対する本格捜査の許可をICC裁判所に求め、それがトランプ政権の怒りを買ったらしい。米国は米兵への捜査にかかわるICC職員にビザを発給しないと発表、4月に入り、ベンスダ主任検察官のビザを取り消したという。
で、12日に、ICCは、捜査開始請求を却下。

トランプ大統領は、この決定に対し【「米国の愛国者だけでなく、法の支配にとっても大きな国際的勝利だ」「米国、イスラエル、他の同盟国の要員を標的とする訴追の試みには、迅速かつ精力的に対応していく」】と発言したという。

サウジアラビアも、当然この「他の同盟国」に入るんだろう。

トランプ大統領は、サウジアラビアへの軍事支援をやめる気などさらさらない上に、この先サウジが戦争犯罪を追求されるような事態に直面したら、すぐさま圧力をかけて追求を止めさせる気は満々のようだ。
空爆で遠足のバスを吹っ飛ばされ殺されたイエメンの子供たちのことなど、頭の片隅にもないんだろうな。