抑止力という呪文?

3月29日で、安保関連法施行から丸3年が経つという。今日の東京新聞朝刊トップは、集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法の施行された2016年には0件だった自衛隊による米艦防護が、17年には2件、2018年には16件と急増したという記事だ。

28日の記者会見で、菅官房長官は、【「日米同盟はかつてないほど強固になり、抑止力、対処力も向上し、地域の平和と安定に寄与している」】と強調したという。政府は、米軍との一体化を進めることで、中国、北朝鮮に対して抑止力を高めていく方針みたいだ。

内閣官房副長官補の柳澤協二さんは、南シナ海や台湾における米軍の作戦と米艦防護について、【今のところ安全に見える米艦防護も、やがてこうした米中対峙の最前線まで及べば決して安全ではなくなる。米中の艦艇が抗戦すれば、自衛隊が巻き込まれることになるからだ。】と書いている。

柳沢さんによれば、「抑止力」の考え方について日米には大きな相違点があるという。【米国にとって抑止力とは「戦争に勝つ力」】で、【日本では「戦争にならない力」という思い込み】があるという。だから【戦争を現実のものと考えず、全てを同盟の抑止力に結びつけて安全が高まると錯覚している】。

手を出したら痛い目にあうぞ、っていうのはアメリカでも日本でも変わらないと思う。勝ち負けに関わらず戦争は戦争で、とにかく避けるべきものだと思うけど、アメリカにとっては抑止すべきは勝てない戦争やアメリカ人の犠牲が大きい戦争なのかな。


それにしても、戦争「抑止力」という安全保障のベース中のベースの考え方について大きな相違点があるというのは、本当にそうならとんでもないことのように思う。