「最大限の圧力」の先にあったもの

来週開かれる2回目の米朝首脳会談を前に、20日夜、安倍首相はトランプ大統領と電話で約30分会談したという。トランプ大統領に、拉致問題で協力を要請したみたいだ。
会談後の会見で、安倍首相は、「核、ミサイル、拉致問題の解決に結びつき、東アジアの平和と安定につながることを期待している。」と述べたという。拉致問題については、トランプ大統領から「私も重視すると明確に述べていただいた。前回と同様に協力を約束してくれた」と強調したという。
その前日には、拉致被害者の家族らと官邸で面会。トランプ大統領との電話会談を前に、「どのように拉致問題を解決するかという考え方を伝え、それを金正恩朝鮮労働党委員長に伝えてもらいと考えている」と表明。
横田めぐみさんの母早紀江さんは、「首相と正恩氏が直接会い、家族の思いを率直に伝えることが解決に向かう一番早い道だ」と要望したという。


去年6月、初めての米朝首脳会談が開かれる前まで、安倍首相は北朝鮮に対しては「最大限の圧力」で米国と完全に一致していると言い続けてきた。最大限の圧力は目的ではなく手段のはずで、圧力が効いた先には、どういう絵を描いているのだろうという疑問には、明確な答えはなかったと思う。

金正恩委員長と2回目の会談を行おうとしているトランプ大統領は、さらに3回目の会談にも言及した。
非核化については、「実験がない限り急がない」と言い出している。日本政府内にも、北朝鮮の段階的な非核化に容認論が広がりつつあるという。


電話会談でトランプ大統領に語ったという「どのように拉致問題を解決するかという考え方」は、「最大限の圧力」を強調していた頃に描いていただろう、圧力の先のプランと形が変わっているんだろうか。それとも、「最大限の圧力」と強硬な姿勢をとり続けていた頃、圧力の先に、今のようなトランプ大統領頼みにしか見えないような状況を見据えていたんだろうか。