ハイキュー!! 第338話 小さな巨人決定戦 感想(1)

「どっちが現在の小さな巨人か決めようぜ」
星海くんの一言で始まった久々の烏野高校編。
タイトルにもあるように、この試合は、日向対星海のスパイカー対決に焦点が当たるのかなと思いきや、鴎台は全国トップクラスのブロックを誇るチーム、だという。
MAXの伊達工並みのブロック。日向はワクワク顔をしてるけど、旭さんは目が虚ろだ。直接ブロックにぶち当たるスパイカーもさることながら、セッターの感じる圧も半端じゃないんだろうなあ。セッターがブロッカーの圧を感じるシーンは、これまでちょこちょこ書かれてきたけど、MAXの伊達工ブロックなんて影山にとってもたぶん初めての経験だろうから、どう反応するのか結構楽しみだ。


小さな巨人対決にあわせたのか、ここまで名前も顔もわからなかった”小さな巨人”が、ここで初めての登場。思いっきり演出付きでの登場になるのかと思いきや、日向のアイドルの登場は、物語の始まりの象徴のような存在の割にあっけなかった。
ここまで”小さな巨人”という言葉だけで繰り返しその存在を印象付けてきた。物語の中では名前も顔もわからないのに大きな存在だったのに、その他大勢のOBの一人みたいな軽い登場の場面。
それはものすごく意外でびっくりというわけでもなかったけど、ちょっと拍子抜けした。
(物語初期からずっと残されてきた”小さな巨人は何者なのか”という疑問も答えが出たことだし、なんとなく終わりに向かって加速してきたように感じられて少し寂しい気もする。)


今の”小さな巨人”くんにとって、バレーボールは、烏野が準々決勝まで残ってると聞いて初めて見にくる程度で、完全に過去の思い出になってるみたいだ。
今はバレーボールをやってないと聞いた瞬間の日向の表情が印象的。自分のアイドルがバレーを止めてるかもなんて、これっぽっちも思ったことがなかったんだろうなあ。小さな巨人の今を、日向が色々調べていたというのも、ちょっと意外だった。今まで書かれたことはなかったと思う。
ずっとそうなりたいと思っていた憧れの存在が、もう同じ世界にいないということは、日向にとっては多分ショックだったんだろうと思ったんだけど。


「あんまがっかりしてない」。
なんでなんだろう。日向本人にもわからない。
「あんな風になれたらカッコいいと思った」ただそう思って始めたバレーボール。がっかりしてもおかしくないと日向自身も思ってるのに。

日向にとっても、小さな巨人の存在は、現在と未来のものではなくなっているのかな。
今回の拍子抜けするような登場の仕方は、「あんまがっかりしていない」という日向の心の変化に沿ったものだったみたいだ。