日ロ関係の報道を見て

安倍首相の年頭会見での発言が、ロシアから抗議を受けたみたいだ。
問題の発言は、「北方領土には多数のロシア人が住んでいる。住民の方々に、日本に帰属が変わるということについて納得、理解をしていただくことも必要です」というもの。9日には、駐ロ大使がロシア外務省に呼び出され、「1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約を加速するとした日ロ首脳の合意の本質を乱暴に歪め、両国の世論をミスリードするものだ」と抗議を受けたという。
専門家によれば、交渉の結果、仮に帰属がどう変わろうと(変わらないかもしれないけど)住民の理解を得るのはロシア政府の問題で、日本にとやかく言われることではない、安倍首相の発言は内政干渉だ、とロシア側は受け止めたのだろうという。


去年12月の会見で、河野外相は、日ロ関係について、日本側の発言の抑制的姿勢に対し積極的なロシア側の発言姿勢というアンバランスな状況が実際の協議にも影響を与えるのではという懸念についてさえ、「次の質問をどうぞ」という言葉でスルーした。この会見での4連続質問スルーは結構な批判を浴びた。

ロシア側が公の場でなんと言おうと、河野外相は公の場で北方領土、日露平和条約に関して、日本の原則的な立場についてさえ、何も言う気がないということを会見では見せつけられたけど、ロシアに抗議されたという安倍首相の発言からすると、そういう慎重姿勢は政権内で一貫してるというわけではないみたいだ。

 

外交は安倍首相の得意とするところだというから、年頭会見の発言も今後の日ロ交渉を見据えての考えがあってのものなんだろうけど、多分。