クジラ?なんで脱退?

日本政府が、国際捕鯨委員会脱退を公式に表明したと、朝刊一面に載っていた。
来年7月から(脱退が発効して商業捕鯨が可能になるのが6月30日以降になるらしい)30年ぶりに商業捕鯨を再開するという。

なんで今クジラ?なんで脱退まで?


報道によれば、水産業界も小売店も需要減を理由に商業捕鯨再開にも、慎重な姿勢だという。わかる気がする。クジラ肉と言えば、小学校の給食にはよく出てきた記憶がかすかにあるけど、大人になってからはどちらかというと珍味の部類に近い印象しかない。日本の食文化と言われてもピンとこないのは、多分自分だけじゃないと思う。あの味が忘れられない、というほどのものじゃなかったような気がするし。

そもそも商業捕鯨再開と言っても、海域は日本近海と排他的経済水域限定で、脱退のため南極海での調査捕鯨ができなくなるから、捕獲量自体は調査捕鯨と大きく変化しない見通しだという。おとといテレビで見た専門家は、それとは逆に調査捕鯨ができなくなることで捕獲量が減少し流通量が減るのではないかという見通しを語っていた。

 

政府が想定した商業捕鯨の拠点は北海道網走や山口県下関など全国7カ所で、軌道に乗るまでは国が予算措置を伴う支援策を検討するのだという。つまり補助金ということ?沿岸漁業では小型のクジラしかとれないから補助金なしではやってけないだろうという見方もあるみたいだ。
そんなにしてまでなぜ商業捕鯨再開に固執するんだろう。オブザーバーとして残るし捕獲枠も守るとはいうけれど。

 

国際機関を脱退することのデメリットよりも脱退して商業捕鯨を再開することのメリットの方が大きいと判断したんだろうか。
いつもは全体を見ろと言って沖縄の声を無視するくせに。今回に限っては(多分)少数の声を大事にするなんて安倍政権らしくもない。

 

菅長官は会見で、9月の総会で捕鯨に対する異なる意見や立場が共存する可能性すらないことが明らかになった、と述べた。
IWCに対して不満がたくさんあることは説明されればなるほどと思う。けど、だからと言って話し合いで歩み寄りの道を探すのを諦めるのはどうなんだろう。
国際機関からの脱退といえばトランプ大統領の顔がチラつく。大統領に刺激を受けたわけじゃないんだろうけど。
トランプ時代だからこそ、たとえ不満だらけだろうと、石に齧りついても脱退はせず、国際協調の姿勢を断固貫く日本であってほしいなあ、と思います。