ハイキュー!! 第332話 スター 感想

音駒戦は緊張感がなくてまるで練習試合のようだと思っていたら、まさしくそういう試合を描きたかったみたいだ。もう一度がない公式戦を気負うことなく、ただ目の前の1点を取ることだけに集中できた、まるで練習試合のように。めったにできない良い試合ができたことを山本はラッキーだったと言った。
そうかあ。余計な思惑全くなしに、ただ目の前の1点1点に集中する公式戦なんてそうそう経験できないんだろう。試合後、負けた音駒のあっけらかんとした突き抜けた感じは、そういう試合を戦い抜いたからこそだったのかもしれない。
音駒戦を読みながら、何度練習試合みたいだと感じたことか。作者がそういう試合を描きたかったのなら、それは十分描き切れたんだろうと思う。

練習のような本番。多分良い試合だったんだろう。ただ、練習試合を重ねてきた音駒との、物語初期からの因縁の、最初で最後の公式戦はやっぱり緊張感のある試合を見たかったと思う。

木兎さんは絶好調らしい。好調な木兎さんは3本指にも引けを取らない、というようなことを前に言われていたような気がする。その通り、3本指の桐生と対等以上(?)に打ち合ってる。

 

好調な木兎さんに他の選手は引っ張られてるみたいだけど、赤葦は逆だ。木兎さんの超インナースパイクに対して、赤葦は狢の選手と同じような表情をしている。遅れまいとすればするほど、体が硬くなっていくようだ。
ホールディングをした後も表情が変わらない赤葦。表情とは逆に心の中は半パニックと言ってもいいかも。必死で自分を抑えようとしてるけど、弱った心に忍び込みがちなマイナス方向の他人との比較。赤葦は賢いからそれが無意味でマイナスだとわかってる。でもふと浮かんできてしまう考え。
必死で抑えようとするのは、「、、、俺が影山や宮侑のようであれば」の一言。
夏の合宿で、影山が止まるトスを披露した時、自分には技術的にできないと冷静に木兎さんに説明していた赤葦を見たときは、ずいぶん冷静で達観した感じの高2だなあと思ったけど。

 

赤葦には悪いけど、今回の一言にも、冷静を装いながら必死にストップをかけようとする様子にも、なんだかほっとしたというか、一気に親近感が湧いたというか。この試合の赤葦は心なしかいつもより幼い顔に見えるような気がするけど、いつもは先輩の木兎さんの良いお守り役の赤葦が、後輩の顔をしてるのがなんとなく嬉しい。

木兎さんの赤葦に対する無条件の信頼もいいなあ。
次回は赤葦復活かな?