5年先の歴史の目に耐えられるんだろうか

報道によると、トランプ大統領がシリアから米軍部隊(約2000人)を引き上げると決定、一部はすでに撤収を開始したという。
9月にはボルトン大統領補佐官が、「イラン軍がいる以上撤収はない」と明言し、マティス国防長官の繰り返しの説得にもかかわらず、大統領自ら決断したという。

オバマ前大統領の早すぎたイラクからの米軍撤収後にISが台頭したように「力の空白」によるこの地域の不安定化や、アサド政権を支えるロシアとイランの影響力拡大を懸念する声はトランプ大統領には届かなかったみたいだ。シリアでのイランの影響力の増大はイスラエルにとっては脅威だと書かれていた。
共にISと戦ってきたクルド人勢力も置き去りにすることになり、クルド人勢力をテロ組織とみなすトルコが越境侵攻に踏み切る恐れがあるという。クルド人にとっては手酷い裏切りだ。
記事によれば、そのISは、支配地域は失ってるけど、活動資金と戦闘員ネットワークは駆歩してるみたいだ。
「力の空白」より、クルド人に対する裏切りより、イランの影響力増大より何より、クリスマス前に撤収を開始し、早期撤収という公約の実現を国民にアピールしたい思惑だという。
マティス国防長官は大統領のこの決定に対する抗議で辞任するという。

トランプ大統領は、【「過去17年間、中東地域で7兆ドルを使ってきたが、死と破壊以外何ひとつ得ていない」と米軍の「世界の警察官」の役割に不満を募らせていた。】という。おっしゃることはごもっともな一面もあるんだろうと思いはするけど、こんな形の撤収を見せられると、かき回すだけひっかき回して中途半端ななとこでおもちゃをほっぽり出す駄々っ子みたい、と思ってしまう。

報道によると、トランプ大統領アフガニスタンの駐留部隊も大幅な削減を検討しているという。
ニューヨークタイムズによると14000人の駐留兵の約半数の7000人を撤退させる方針だという。
この一年、時々目にしたアフガニスタン関係の報道から受ける印象でしかないけど、アフガニスタンにとって、今、米軍の撤退などとても考えられない状況のように思う。

米国大統領ともなれば、日頃フェイクだとこき下ろしてる報道機関の情報なんて屁でもない情報量で100年とまでは言わないけど20年くらい先の歴史の目に耐えられる判断を下すんだろうか。