イエメンの記事を読んで

スウェーデンで2年ぶりに行われている内戦中のイエメンの和平協議。昨日は、敵対するイエメン暫定政権とフーシ派の間にある根強い不信感から交渉の進展は期待薄、という報道が目についたけど、協議はどうなっているんだろう。


内戦が始まって3年超、国連が最悪の人道危機を警告しているイエメンだけど、あまり多く報道されることがない。その多くない報道の中でもサウジアラビア対イランの代理戦争を戦っている暫定政権対フーシ派という図式はよく見かける。
けど、反政府派武装勢力と言われるフーシ派についてはもとより、国際的に認められているという暫定政権についてもその実態はほとんど報道されてないように思う。


ニューヨークタイムズの記事によると、ジャーナリスト(に限らないみたいだけど)がイエメンに入るのはとても難しいらしい。
そこをなんとか国連にくっついて入国できた記者の記事によると、反政府勢力と呼ばれるフーシ派は食糧援助を妨害したり、12歳の子供を兵士にリクルートしたり、市民の人権抑圧など批判されるべき支配体制ではあるけれど、一方で、その支配地域では秩序を維持しアルカイーダやイスラム国を鎮圧してるみたいだ。彼らが支配する首都サヌアは、うろうろ歩き回っても誘拐の危険を感じることもなかったという。

一方の国際的に認められている暫定政権の支配する南部のアデンでは、サヌアよりひどい飢餓状態で、治安もかなり混沌としているみたいだ。記事によると、誘拐や殺人は恒常的に起きていて、記者の利用した宿泊施設では防弾ベストを提供されたという。
もっともハディ大統領の暫定政権はサウジアラビアのリヤドを根拠地にしている(暫定というより亡命政権みたいだ)みたいだからそれも当然なのかもしれないけど。
それでも限定的ながら存在する秩序を維持してるのはUAEの兵士と、暫定政権側の民兵たちで、戦争に嫌気がさしている(らしい)UAEが後のことを考えずに兵を引き上げるようなことがあれば、アデンはすぐにソマリアのようなカオスに陥るのではないかとこの記者は懸念しているようだ。
内戦に介入を始めた時、サウジアラビアUAEはどんなゴールを描いていたんだろう。