米中間選挙、勝ったのは誰なんだろう

アメリカの中間選挙は誰の勝利だったんだろう。事前に言われていた通り、下院は民主党過半数を奪取し、上院は共和党過半数を維持した。

 

今日の朝刊(東京新聞)の一面トップは、【トランプ共和 下院敗北 「米国第一」に厳しい審判】の見出しで、上院・下院で「ねじれ議会」が復活したため、トランプ大統領は今後難しい政権運営を迫られるという記事。

記事を読むと、なんとなくトランプ大統領は負けたのかなあという印象だけど、テレビの情報番組の専門家の中には、もともと逆風の中トランプ大統領はよく巻き返した・よくやったという見解もあるみたいだ。

トランプ大統領自身は6日(火)の夜のツイッターで「とてつもない成功だ」と自画自賛モードらしい。

トランプ大統領の応援猛ラッシュに救われた選挙区もあるみたいだし、共和党支持者の中ではトランプ大統領は人気者のようだし、トランプ大統領共和党への影響力を強める結果にはなったみたいだ。

 

とはいえ、下院を民主党が押さえたのは結構大きな意味があるみたいだ。記事によると、下院は大統領の弾劾を発議する権限を持つという。弾劾が発議されたとしても、実際に罷免するためには上院で3分の2以上の賛成がなければならないから、現実には罷免はないとしても、民主党が【議会の調査権限を使ってロシア疑惑に関する特別調査委員会を設置】し、疑惑追求議会にすることは考えられるという。これまで民主党がしてきた100件以上の調査要求(トランプ氏の脱税疑惑など)は、上下両院で多数派だった共和党に否決されてきたという。今度は下院ではそうはいかないということなのかな。


なんだかんだと議会に縛られる内政問題は避けて、比較的大統領の裁量で動ける外交で2020年に向けて強気の攻めを続けるだろうという見方は、昨日からよく見聞きする。つまり日本にとっては嫌な未来が待っているってことらしい。

 

中間選挙前日あたりのテレビのニュースで、現地の情勢をレポートする現地特派員記者が、民主党下院有利の情勢報告の中で、トランプ大統領が結果を受けて悔い改めるのかそれとも今の路線を強化するのか、というようなことを述べていた。
トランプ大統領と「悔い改める」という言葉の取り合わせのあまりのギャップに思わず笑ってしまった。

 

トランプ大統領は選挙が終わった途端に、セッションズ司法長官を辞任させ、当面の代行には「ロシア疑惑」捜査に批判的なウィテカー司法長官首席補佐官をあてたという。
2017年3月に(自身もロシアの駐米大使と選挙中に面会していたことが判明したため)ロシア疑惑捜査からセッションズ司法長官(当時)が身を引いて以来、トランプ大統領はセッションズ氏を非難し続けてきた。報道を見る限り、トランプ大統領は自分に都合が悪ければ、その法や法制度自体を軽んじる人、のような印象を受ける。

 

で、一旦そう印象付けられてしまうと、そういう人が世界で一番強い軍のトップだということがものすごく怖くなる。