一人殺せば人殺し、100万殺せば、、(2)

事件そのものの謎に満ちた展開から、ここに来て、この事件がサウジアラビア外資呼び込み政策に与える影響についての記事が続いてる。


16日の東京新聞【サウジへの投資 外国企業慎重 記者不明受け会合不参加相次ぐ】
23日からサウジアラビアの首都リヤドで開かれる投資会合(砂漠のダボス会議と呼ばれてるらしい)への不参加を表明する企業が相次いでるという。
石油依存からの脱却のために不可欠な外国企業からの投資。カショギさんの事件を受けて外国企業は及び腰、サウジの株式市場も14日には一時最大7%下落したという。
14日には、サルマン国王自らトルコのエルドアン大統領と電話協議、合同捜査班設置など協力姿勢を強調したみたいだ。

17日には【サウジ記者 尋問中死亡か 米国務長官、国王と会談】の記事。ポンペオ国務長官が16日、サルマン国王と会談。その後皇太子とも会談。
サウジは、「政府の関与は否定しつつ、カショギ氏死亡を認める方向で報告書を準備している」。CNNによると、サウジ政府が許可していない尋問中にカショギさんが死亡したという報告書がまとめられる見通しだけど、ニューヨークタイムズによればムハンマド皇太子が尋問やサウジへ連行する計画を認めていたという。
トランプ大統領は15日に「国王も皇太子も知らなかったようだ。ならず者がやったのかも」と発言。

19日は朝刊一面トップで【記者殺害疑惑 世界に波及 サウジ投資ショック】の記事。
イメージ重視の大企業はサウジから距離を取り始めているけど、オイルマネーの中東系ファンドの影響力は絶大。ここから先は、サウジの後ろ盾になっているトランプ大統領が制裁を科す方向に行くのかどうかがカギになるらしい。

20日の記事によると、そのトランプ大統領が、18日、【「奇跡が起きない限り彼は死亡したと認めざるをえないだろう。」とニューヨークタイムズのインタビューで述べたという。関係国の首脳によってカショギ氏の死亡が公に言及されたのはこれが初めてになるらしい。
トランプ大統領はサウジ政府による関与が明らかになれば「非常に厳しく対処しなければならないだろう」と述べたという。ポンペオ国務長官は、制裁などの対応は慎重に判断する必要性を強調したとある。
サウジ政府による関与をどう判断するかってことになるんだろうけど、ニューヨークタイムズの記事によればサウジ政府は、事件主導の責任をムハンマド皇太子の側近に負わせることを検討してるみたいだ。皇太子側近のサウジ軍のアシーリ少将。カショギ氏をサウジに連れてきて尋問する計画について皇太子が口頭で了承したのを、アシーリ少将が誤解して殺害に至ったとの筋書きだという。
すでにサウジアラビアではこの件で18人が逮捕されているという。


この筋書きをトランプ大統領は受け入れて、大統領がいう「ならず者」による皇太子への忖度で決着を見るんだろうか。
20日付の東京新聞の記事では、英・仏・蘭の経済閣僚が「砂漠のダボス会議」を欠席すると表明するなど、欧州諸国もサウジ政府への圧力を強め始めたとしながら、油田の投資や武器輸出、対イスラム過激派のテロ対策でもサウジと関係が深い欧州諸国では首脳による表立ったサウジ政府批判を避けているとある。なんだかこちらも煮え切らない態度ってことになるのかな。


真相は闇の中、にさせないためなのか、「国境なき記者団」など国際NGO4組織がトルコに対し、国連の真相解明を求めるよう促す声明を出したという。


サウジアラビアがカショギ氏の事件の責任を負わせようとしてる(らしい)アシーリ少将は、イエメン内戦に軍事介入してるサウジ主導のアラブ連合報道官を務めていたことがあるという。カショギさんは、イエメン内戦への軍事介入についても厳しい批判をしていたという。
カショギさんの事件の真相次第では、イエメンの内戦への軍事介入も変わってくるだろうか。