NARUTO-ナルト- 裏切り者

 

NO699「和解の印」のラスト、サスケの旅立ちを見送るカカシの言葉に、最近までずっと違和感があった。

「本来ならお前は強制的に投獄される身だったから」
「お前の望みが聞き入れられ今までの行為が免責されたのは無限月読解術による功績が大きいってことだったけどさ」「6代目火影がオレになったことや この戦争終結の立役者になったナルトの嘆願によるところが大きかったことを忘れないよーに」

戦争終結も何も、この世界が全て滅びる(全ての人々が幻術にかけられ、ただ一人の支配者に肉体も精神も全て利用され尽くすだけの存在になるということは、世界の滅亡と変わらない気がする)かどうかってところをナルトと共に防いだ一人として、たとえどんな罪をサスケが負っていたにせよ、誰が何を言うまでもなく即帳消しになるんだろうと思っていた。
が、ナルトの嘆願や、カカシの火影就任がなければ、即帳消しどころか即投獄になっていた可能性があったということが、違和感の原因だと思う。

サスケの罪は、里抜け、戦争の敵方と関係のあった暁に加担していたこと(暁に関しては、サスケの認識と里側の認識が多分かなり異なっていたと思うけど)、未遂にすらならなかったけど里を滅ぼそうとしていたこと、ダンゾウ殺し、ビーの拉致など。
たぶん平時ならカカシの言う通り、即座に「強制的に投獄され」たんだろう。
結果的に投獄されなかったのだから、世界を救った一人としての功績も認められたんだろうけど、それだけでは足りず、ナルトの嘆願やカカシの火影就任という条件が必要だったということに違和感があった。

ダンゾウが影で何をしていたのか、うちはとの関係やイタチの真実など、これまで隠されてきた事柄がどれほど公になったのか、それとも隠されたままなのかはよくわからない。
里がこれらのことを知ったとしたら、どうだろう。
それでも免責にはナルトの嘆願や6代目火影のカカシの存在が必要だったろうか。

最初にNO699を読んだ時は、世界を救った一人として即免責されるのが当然だと思っていたから、それだけでは免責に足らないということが結構衝撃的だった。

でも最近になって、ちょっと思いなおした。里から見れば、サスケは里を抜けた段階で「裏切り者」なんだろう。
裏切り者は、元から外にいる敵よりもずっと許しがたい存在なのかもしれない。里がサスケを裏切り者としてみるなら、ダンゾウの秘密やうちは破滅の真相などはまるで意味がないのかもしれない。