QAnonの記事を読んで

11月の中間選挙に向けて、オバマアメリカ大統領の全国遊説が始まったという。トランプ大統領について、「政治家が長年あおってきた怒りを利用している」と非難し「民主主義への最大の脅威は無関心と冷笑主義だ」と、中間選挙民主党候補への投票を呼びかけたという。前大統領が現職を公に批判するのは異例なことらしい。


記事によれば、トランプ大統領は、オバマ前大統領の演説について、「(テレビで)見てたけど寝てしまった。彼の演説は睡眠にちょうどよい」と皮肉ったという。

皮肉だったんだろうか。本当に退屈で寝てしまったってことはないのかな。
未だに支持率が40%あるというトランプ大統領トランプ大統領の刺激的な言葉に(多分)慣れてしまっただろう支持者たちにとってはどうなんだろう。トランプ大統領の支持者はそもそもオバマ前大統領の演説など、テレビでだって見もしないのかもしれないけど。

「QAnon」の支持者がアメリカで急増しているという内容の記事をいつだったか新聞で読んだ。
アメリカ版「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)に去年の10月くらいから投稿を始めた「Q」
トランプ政権の中枢にいる人間でなければ知りえないような情報を入れ込んで、陰謀論を振りまいてるという。「アメリカを貶める売国奴による陰謀と戦うトランプ氏」という物語らしい。
関連するユーチューブ動画は13万件もあるという。
記事によると、Qの支持者は今のところ共和党支持者の数%だけど、ここ数ヶ月でトランプ支持層の本流になりつつあるという。Qはトランプ大統領本人だという憶測もあるらしい。

Qの陰謀論は、ネットの即時性を利用してる点(巧みに現実の出来事を取り入れながら陰謀論を語る)と、現職大統領が正義の味方であることの2点が、これまでの陰謀論とは違う目新しさだという。(従来なら大統領は陰謀論者の敵らしい)
現実の出来事とリンクした物語の劇場性に高揚する人が少なくないのだという。一旦高揚感を覚えた人は、次にはさらに強い刺激を求めるような気がする。

トランプ大統領に関する報道を見ていると、大統領を取り巻く一連の疑惑にしろ、大統領本来のお仕事にしろ、大統領にとっての一番の敵は”退屈”なんじゃないかと思うほど、とにかう派手で、いつも本当にシリーズもののテレビドラマのようだ。
陰謀論は論外だとしても、大統領選から2年近くの間で、自分も刺激に慣れてしまったのは確かだと思う。

ニューヨークタイムズの異例の匿名論説記事で、筆者であるトランプ政権の高官は、トランプ大統領について「道徳観念がないことが問題の根本にある」と批判したという。

 

アメリカの大統領が”拷問”を容認するような言動をすれば、喜ぶのは世界中の独裁者たち。道徳観念のないアメリカの大統領を歓迎するのは、いったいどんな人たちなんだろう。

 

自分でも怖いなあと思うのは、もしかしたら、知らず知らずのうちに、政治に対する自分の道徳観念も低下してるかもしれないということだ。あの人と比べればマシ、とか思い始めたらヤバいような気がする。