ハイキュー!! 33巻 バケモンたちの宴 感想(2)


もともと「小さな巨人」のようになりたくてバレーボールを始めた日向。日向の物語は”頂の景色”から始まった。だからなのかもしれないけど、これまで日向を見るときは、スパイカーとしての成長という視点からしか見てなかったように思う。
でも、烏野で、影山が日向のことを最初に認めたのは、3対3対策での早朝体育館練習、レシーブ強化をしている時だった(レシーブそのもというより、どこまでも食らいついてくる体力とメンタルを影山は認めたのかもしれないけど)。
日向の中学3年の最初で最後の公式戦でも、もちろんジャンプ力とボールに反応し追いつく速さは影山にとって驚愕ものだったけど、後輩の1年にすら呆れられた(?)ボールを落とさないことへの執着心を日向は見せてくれていた。

物語の初期から、日向はただジャンプ力があるちょっとすばしこいだけの選手というだけではなかったのかもしれない。(それだけだと思い込んでいたけど)

 

宮城一年選抜合宿以来、日向は攻撃よりも守備、レシーブの方で注目されるような流れになってるように感じる。(宮城合宿で日向が身長の壁と正面から向き合わなかったことは、しつこいようだけど、とても残念だったし、スパイカーとしての日向にはやっぱりどこかで真正面からその壁に向き合って欲しいなあと思う。)
それでも春高1回戦では、ギャラリーも笑ってしまうようなレシーブをしていたけど、稲荷崎戦では32巻収録の”ハーケン”や33巻の基本的で効果的だけど忘れてしまいがちな味方に一息つかせるレシーブなど、数は少ないけど目立つレシーブが描かれている。レシーブは一朝一夕で身につくものじゃない、ということは”ハイキュー!!”の初期に言われていたことで、その通り、日向のレシーブの技術的な力が合宿以来急激に伸びたということではないんだろうと思う。急激に伸びた力といえば、スパイカーの状態とセッターのトスの球筋を読んで予測する力なんだろう。

 

で、日向のその力が、合宿以来急激に伸びたということを認められるなら、音駒の選手たち1人1人のスパイクのコースを読む力の高さも認めなければならないのかもしれないけど。日向は月島のブロックありきでコースを読んでいるけど、音駒はブロックが崩されてる時でも拾ってしまうことがあるのがやっぱり違うし、そうそう素直に認められない。

技術的なことはよくわからないけど、稲荷崎戦で注目させた日向のレシーブを、音駒戦ではマイナスの要因に変えてしまおうとしてるのは、面白いといえば面白いのかもしれない。