ハイキュー!! 第312話 照準・2 感想

烏の翼をもぐのは案外簡単らしい。

 

今回は、第2セット18・17と烏野1点リードの場面から始まって、19・20と音駒に逆転された場面まで。

攻撃の流れを追うと、月島の速攻はブロック1枚を抜いたものの研磨に拾われ、福永のコースをつくスパイクを西谷があげて旭さんのインナースパイク。
これは夜久があげ福永がフェイント、影山が拾い旭さんの強烈なスパイク。これも夜久が拾い、山本がスパイク。ここで月島がブロックポイントを挙げてようやく烏野が2点リードの19・17。
が、次の澤村のサーブはあっさり拾われたみたいで福永のスパイクが決まって(多分)、19・18。
海のサーブは旭さん狙い、烏野は大地さんのバックアタックを選択、音駒は長い球足になると見切ってブロックにつかずあっさり拾って、黒尾のセンターからの速攻。月島がブロックについたけど、あっさり決められ19・19。
海のサーブからの烏野の攻撃はセンター月島の速攻。あっさり黒尾に止められたものの西谷がカバーし、旭さんのブロック吹っ飛ばしスパイク。これも音駒に繋がれて、もう一度旭さんがスパイク。夜久を警戒するあまりストレートで研磨の上を抜こうとしたボールがアウト。で、音駒がついに逆転19・20。

これが守備の完成形らしい。烏野の攻撃がしょぼいわけではなく、音駒の守備が凄すぎるのだと思いたいけど、なんだか烏野のスパイカー陣がしょぼく見えてきてしまう。
打っても打っても拾われることでたまる疲労とストレス。五色はすっかり烏野側に感情移入して、もう打つ手なし?って表情をしてる。五色がこういう顔をするのはわかる。五色にとって音駒は初見だから。
でも、烏野はこれまで嫌というほど音駒とやってきて、(公式戦でのしつこさは初めてかもしれないけど、それは音駒も同じだ)このしつこさは当然覚悟してきたはずだし、守備の完成形だってこれまで見てきたはずだ。たとえ練習試合だとしても。それなのに、あまりに無策にあっさりと音駒のしつこさにハマってしまっていることに腹さえ立ってきてしまう。

音駒のスパイカーは長い球足も決めてくるし、状況を見て前にも落とす。でも烏野はコースをつくこともなく、ただ愚直にフルスイングで、打つばかり。ここはひとつ影山くんもスパイカーとしてカウントしたらいいんじゃない?と言いたくなる。

多分旭さんは元々そういうスパイカーだけど。
夜久さんを吹っ飛ばすには絶好調時の木兎さんと同じくらいのパワーが要るんだろう。そういえば、パワースパイカーとして旭さんはどれほどの力があるんだろう。
夜久さんを警戒するあまり、旭さんの3本目は、研磨の上を抜いてアウトになったけど、研磨の上を抜いて、緩い球で落とすとかできないのかな?


パワーはあるけど、コースをつく精度や効果的なフェイントみたいな攻撃のバリエーションが多分ないだろう旭さんと、旭さんほどのパワーはないけどストレートのキレやインナースパイク、リバウンドなど意外に冷静で器用なところのある田中さん、バックアタックもシンクロの速い攻撃も一応こなすけど守備の方が得意な大地さん、パワーはないけど冷静にミドルブロッカーとしては多分及第点の攻撃をこなす月島。彼らの攻撃は、音駒にことごとく拾われてしまう印象だ。実際のところは決まってる攻撃もあるから点数を取っているんだろうけど、ここまで音駒が何でもかんでも拾ってしまう場面を見せられると、逆にどうやって烏野が決めてるんだろうと疑問が湧いてきてしまう。こんなに拾われて、本当烏野はどうやって点取ってきたんだろう。

今回のエピソードを読む限り、烏野ってなんも考えずにただ上がったボールを思いっきり打つだけの普通のチームだな、という印象しか残らない。
尤も、速い攻撃を仕掛けても音駒の守備はそれに対応して穴のない陣形をひいてくるらしいし、どんなボールも拾われてしまうのだから、烏野の無策ぶりを責めるより音駒の守備力を称賛すべきなのかもしれないけれど。

烏野の攻撃は音駒の守備のリズムにはまってしまったかのようだ。

どうせどんなボールも拾われてしまうなら、烏野側にリズムを取り戻すために日向じゃないけど、いっそ速い攻撃は全てやめて、レシーブはすべて高いボールを上げることだけに集中して、セッターは完璧なトスを上げ、スパイカーも今より余裕を持って基本に忠実な完璧なフォームで完璧に打つことだけを意識したらどうなんだろう。
完璧なパワーボールも音駒の守備力には敵わないだろうか。


ひたすら力いっぱいの攻撃をするばかりの烏野のスパイカーたち。コートの外からなら状況を冷静に見極められるはずなのに、今回烏養さんには出番がないみたいだ。まるで白鳥沢戦の影山のように。
烏養のジイさんの嬉しそうな顔を描くくらいなら、孫の方に出番を作ってやればいいのに。

旭さんは、夜久さんが待ち構えているところへ2本続けて打ち込んで、2本続けてあげられて3本目は夜久さんを意識するあまり、研磨の上を抜いてアウトになった。
なんでリベロが待ち構えているところによりによって打ち込むんだろうと、素人としては単純に思うけど、こういうシーンは現実のバレーの試合でもよく見かけるような気がする。なんでそこへ?と素人は思ってしまうんだけど、実際プレイする方としたらそこしか打てないのかなあ?
どんなスパイカーでもそこしか打てないってなるのか、それともそれはスパイカーの技術とセンス次第なのか?いつも疑問に思っていたんだけど、音駒戦ではせっかく解説者がいるんだから、説明してくれないかな?

穴がないところに穴を作るためには、どうしたらいいんだろう。多分答えは日向にあるんだろう。
少なくても猫又監督はそう思ってるみたいだ。

なんだかんだ愚痴めいたことを書いてるなあと自分でも思うんだけど、本音は一言だけだ。
第2セット半分過ぎたくらいで体力切れを起こすようなセッターに、してやられんなよ、烏野!
とりあえず次回そろそろ烏野の反撃に期待、するしかないのかなあ。