ハイキュー!! 音駒戦 途中の感想(2)ちょっとネガティブすぎるかもしれない感想です。

ターゲットとする相手スパイカーの攻撃参加の機会を潰すという狙い自体は、烏野もウシワカ相手に試みてきてるし、とりわけ目新しい作戦ではないんだろう。サービスエースを狙えるようなサーブを持たない選手にとっては、ただ入れるだけの、結果として相手にチャンスボールを与えるようなサーブを打つより、エースなりなんなりの攻撃を潰すことでチャンスにさせないというのは、理にかなってる。

研磨の”作戦”の目新しさは、狙う相手がエースではなくミドルブロッカーであること、ダイレクトにサーブを取らせるだけではなく、その助走の経路まで潰すことの2点にある、多分。
烏野が春高本戦まで来ることができたのも、どこからでも早い攻撃を仕掛けてくる厄介な日向というミドルブロッカーがいることが結構大きな要因だったように思う。
その厄介な相手を封じることで、変則的に速い烏野の攻撃を普通の攻撃にすることができれば、大砲と言えるほどのスパイカーがいるわけでもない烏野は、守備得意の音駒にとってはわりあい楽に対処できる相手になるのかもしれない。

セッターがブロックをはがしてもはがしても、一度に4〜5人のスパイカーが跳んでくるシンクロ攻撃を成立させても、無茶なポジションから速い攻撃につなげても、一旦セットしてしまえば、ボールを最後に攻撃に繋げるのはスパイカーだ。音駒にとって烏野の素直そうなスパイカーの対処は意外に楽なのかなあ。
音駒のレシーブ力を、観客と同じように”すごい”と感心しながら読めれば面白い試合展開なのかもしれないけど、、、。

日向を潰すことで影山くんの配球のリズムが少しずつ狂っていくようなことがあれば、烏野にとって大打撃なんだろうと思っていたけど、そういうわけでもなかった。

単に日向狙いなら、少しレシーブを高くして時間を稼ぐとか、なんとか対応できそうな気がしてしまうから、余計にもどかしい。


日向の変人速攻、旭さんの伊達工トラウマから始まって、烏野はこれまでずっとブロックと戦ってきた。
ノーブロックの男子のスパイクはそうそう拾えるものじゃないと思っていたから、ブロックとの戦いに焦点が当たるのは納得できたし、フロアディフェンスはブロックと連携して初めて穴のない守備ができるというトータルディフェンスの説明はわかりやすかった。
が、音駒戦では、ブロックが大して機能していないように見える場面でも烏野のスパイクが拾われている。

烏野は全国優勝を目指す白鳥沢を倒し、インハイ2位の昇り竜状態の稲荷崎を倒して音駒戦までたどり着いたけど、地力の高さで勝ってきたわけじゃないし、次に戦って勝てるとは限らない。というより負ける可能性の方が高い気もする。

選手一人一人の力を見れば決して全国クラスではないのだから(多分)、音駒に拾われまくっても当たり前なのだと思えばいいのかもしれない。でも、烏野は足し算では敵わないから掛け算の力をつけてきたはずで、その攻撃自体が崩されてるわけじゃない。そう思うと、やっぱり音駒に拾われまくるのは、いまいちストンと納得できない。
どのように音駒がこれほど高い守備力を誇れるのか。音駒の練習風景の描写がこれまでなかったわけじゃないけど、化け猫レシーブと言われるレシーブがどのような練習で身につくものなのか、ヒントになるようなシーンはなかったように思う。単に化け猫レシーブという言葉だけは繰り返されてきたけれど。
烏野の攻撃がサイド重視のサードテンポの攻撃に偏っているというなら、徐々にはまっていく音駒の守備陣形というのもわかるけど、烏野の攻撃はそれとま真逆だ。実力差が開いているチームとやるならまだしも、テンポの早い攻撃を多用して、サーブでも崩す力のある烏野相手に、ただ化け猫レシーブと連呼されても、はいそうですかと素直には言えない。
まあ少年漫画だし、と言ってしまえばそれまでなのかもしれないけど。


これまでのところ、音駒側の烏野対策は十分すぎるほど書かれているけど、肝心の主人公がいる烏野側は全く無策状態でいるというのもバランスが悪すぎるように感じる。
ジジイ達だけの因縁ではないといい、おまけにこれまで練習試合で負け越していて、音駒に対しては苦手意識すらあるらしい烏野が、なんの対策も立てずに音駒戦に臨んいると考える方が不自然だと思うんだけど、ここまで全く烏野側の対音駒の戦いのプランは見えてこない。
さすがにこのままやられっぱなしということはないんだろうとは思うけど、第2セットも半ば過ぎまで、司令塔の影山は沈黙してるし、コーチの烏養さんもなんの策も持っていないような描かれ方をしている。
ここからどういう展開になるのかわからないけど、ちまちまと週刊で読んでると、烏野のあまりの無策ぶりにイライラが募るばかりだ。
やられてる割に烏野メンバーに緊張感もない。
全体的に、負ければ終わりの公式戦というより、練習試合でも見させられてるような気がする。

このまま烏野が負けるとも、日向が潰されっぱなしとも思えないから、どこかのタイミングで烏野の反撃があるんだろう。(そうでなければ、これまでの試合はなんだったんだ?と言いたくなるほどに烏野がしょぼすぎる)
早くその時が来ますようにと祈りつつ、待つだけです。