ハイキュー!! 第310話 鳥籠 感想(2)

稲荷崎戦でも白鳥沢戦でも、日向はこれまでチーム内に絶望感、諦め感が漂い始めたような時でも、一人元気でチームのムードを上げるのに貢献してきた。
初期のビビリからいつの間にかメンタルの強さが目立つようになってきたけど、助走路潰されて気持ちよく跳べないくらいで、スパイクが狂うほど苛立つような繊細さがあったというのは意外だった。

徹底した日向潰し作戦には、日向なら「東京3位に徹底して牽制される俺!」くらいの反応をしてもおかしくなさそうだけど、今回はここのところでは珍しくシリアスな顔をしている。

強烈なサーブで相手を崩してブロックで仕留める。サービスエースの次に理想的な攻撃の形だと烏養さんが以前言ってた。音駒は強力なジャンプサーブ(ドライブにしろフローターにしろ)を打ってくるのは黒尾さんくらい(山本も打ってたかもしれないけど記憶にあるようなないような?)だから、他は烏野のチャンスボールになってもおかしくない(たぶん)。どうせそのままでは相手に点をやるだけのサーブのターンで、逆に相手の攻撃力を少しでも削ぐことができれば、それはもう1粒で2度美味しい的な(?)お徳感たっぷりのサーブになる。
日向の速攻は、相手からすればうっとおしいことこの上ないだろうし、研磨が言うように直接狙っても助走のコースを潰してもどちらでも効果があるなら、他のスパイカーを狙うより効果が上がる確率が高いかもしれない。

全部を潰すのは不可能だから、選ぶんだったら囮としても優秀な日向、というのはわかる気はするけど、日向を潰してもまだ烏野には他に3人のスパイカー(エースも次期エースもいる)が残ってる。影山は、トスを上げたその先はスパイカーそれぞれの勝負だと考えるようになったみたいだし、インハイ予選敗退後、謝らなきゃならないようなトスはあげないと誓ってたし、たぶん上質なトスを上げるはずで、3人がそのまま残るのは守る側としては怖いと思う。
今の烏野は日向頼みのチームじゃない、はずだと思うんだけど。

もっとも音駒の真の狙いが、日向を潰すことではなく、セッターのリズムを崩すことにあるなら、それは烏野にとって致命的なダメージに繋がりかねないような気がする。
日向を最強の武器の一つとして使う影山のリズムが、日向という選択肢を失うことで崩れなければいいけど。日向・影山のいる烏野と一番長く付き合ってきたのは音駒だから、日向を封じることの重要性を一番理解してるかもしれない。


でも、そもそも、サーブが前に落としてくるとわかってるなら、相手がサーブを打った瞬間に割り切って日向は下がって助走路を確保することはできないのかな。必ずしも前に来るかどうかはわからないけど、少なくても前を狙うという選択肢を相手が持っているとわかってるなら、西谷さんくらいのリベロなら、前か後ろかの判断は相手が打った瞬間にある程度できるんじゃないかと、素人は考えてしまうんだけど、難しいのかな。レシーブを高く上げるとか、単純すぎるかな。

スピードがあってものすごい回転で、ネット超えた瞬間にがくんと落ちる魔球のようなフローターサーブっていうわけでもないみたいだし、ネットギリギリの軌道というわけでもないみたいだし、打ってから拾うまでにある程度余裕がありそうだから、(と言ってもわずかなものだろうけど)日向の助走路に落として助走の邪魔をするといった作戦なら、なんとかなりそうだと素人しては単純に考えてしまうんだけど、そんな簡単なものではないのかな。

それにしても、西谷さんが旭さんの助走路を塞いでることに気づいた影山なら、今回の音駒の狙いにいち早く気付いてもよさそうなものなのに。