ハイキュー!! 第300話 わくわく 感想

【ただただ烏の羽を捥いでみたくて仕方がない】らしい音駒の脳が頭の中でひたすらシミュレーションしてるみたいだ。一歩間違えればただの机上の空論だけど、多分選手個々のレベルで見れば、烏尾も音駒もあまり変わりはない(多分)から、研磨のシミュレーションは実際に機能するのかもしれない。
音駒の脳と表現される割に、脳らしいところがそれほど描かれてこなかったような気がする研磨が、ここから脳らしさを見せてくれるのかな?

 

研磨が脳として機能することで、音駒は多彩な攻撃を展開することができる。
でも音駒は限界もそこにあるような気がする。
頭の中で相手の出方を予測して計算して攻撃を組み立てる。これも音駒の専売特許じゃない。どこも普通にやることだ。ゲームってのはそういうものなんだと思う。

スポーツはそれを体を使ってやるから、シミュレーションを下回るパフォーマンスになる時もあれば、それを上回る時もある。どんなにいい作戦でも、体がついていけなければそれまでだし。逆にプレイをしていく中で、身体が頭を超えることもあるような気がする。自分の能力ギリギリまで体を使うことで、一定のレベルを超えたときに身体が勝手に動き出し、相手や観客の脳内予測をひっくり返すようなプレイにつながる。

普通ならネット超えのボールをワンハンドであげたり、ライト方向へ流れる体に逆らって反対側に長いトスを上げたり。それだけでも手練れブロッカーの黒尾さんを翻弄してるけど、こういうプレイを積み重ねていくうちに、自分をも驚かすようなレベルのプレイにつながるんじゃないかと思う。希望的観測かもしれないけど。
研磨は多分そんなプレイはできない。バレーボールはただのゲームじゃなくて身体を使うゲームだから、身体の中から生まれるようなプレイの差が、チームの勝敗を分けるような気がする。というより分けてほしい。

 

これまでは(当然だけど)烏野視点で描かれてきたから、たとえどんな相手であっても、烏野は攻略する側で相手が攻略される側だった。
音駒戦は、逆の形で書こうとしてるみたいだ。(とりあえずこれまでのところは)
前回今回と影山にスポットライトが当てられているけど、影山が攻略対象ということになるんだろうか。音駒の二回戦、相手チームはセッター潰しという戦術できたけれど、烏野こそセッターを潰されたら、チームの持ち味である攻撃力が激減してしまう。
程度の差はあれどのチームにも言えることなのかもしれないけど。

東京予選のフクロウ戦では、サーブや相手コートへの返球時にアカアシにボールを集めていた。
もし烏野でも同じことをやるとしたら、菅原さんを入れて、ツーセッターをやってくれないかな。影山くんのスパイクは、結構強力な武器になると思うんだけど。

 

音駒の守備力の高さの根っこにはセッターである研磨がいるように、烏野の攻撃意識の高さの根っこには影山がいる。「烏野の攻撃陣は『影山くんならばどこからだろうと上げてくる可能性がある』と分かっている」と解説の人が言うように、どこからでも攻撃につなげてくるセッターと常にプレイすることが、メンバー一人一人の意識に多少なりとも影響してるんだろうなあ。
常に攻撃姿勢でい続けなければならないという意味では、影山はスパイカーを甘やかすセッターではない、むしろスパイカーに常に緊張を強いる厳しいセッターだなあと思う。


森然の千鹿谷くんはいい子だなあ。でも残念だけど、影山はブロッコリー2号でインプットしてるような気がする。
試合は19・16。やっぱりこのままサクッと1セット目を取ってほしいなあ。