ハイキュー!! 第290話 バケモンたちの宴 感想(2)

燥ぎすぎた双子は、この瞬間「はやさ」の虜になっていたのか、な。稲荷崎のマイナステンポの速攻が、日向・影山の変人速攻と同じものなのかどうか、いまだによくわからないんだけど、この試合を通して、派手で目立つ印象を残したのは稲荷崎の攻撃の方だったと思う。
この試合影山くんは速攻ももちろん使ってきたけれど、スパイカーを生かすための最善の選択に一番こだわってプレイしてきたような印象がある。だから、稲荷崎の方が目立っていたのかもしれない。

なんで侑にしつこく速攻を使わせ続けるのか、途中イラっとすることもあったけど、ラストの影山・日向のこのプレイに全て繋がっていたのかもしれないと思うと、もう一回この試合を通しで読み直してみたくなった。

夏のころには、「、、、でもおれは この速攻が通用しなきゃ コートにいる意味が無くなる、、、!。」とまで言っていた日向が、双子の速攻に周りが心配するほどには衝撃を受けた様子もなかった。本音を言えば、そこのところはもっと突っ込んで日向の心情を描いて欲しいなあと思ったけど、「はやさ」が無敵じゃないということを「他人より少しだけ知ってい」て、「はやさ」以外を身につけようとしつつある日向にとっては、双子のプレイは衝撃ではなく、ただ対応しなければならないプレイの一つだったのかもしれない。

インハイ予選青城戦のラストで影山が神業速攻を使った理由を、及川さんは「「デュースが続いて身も心も疲労のピーク 本当に追い詰められた土壇場 そこへ与えられた貴重なチャンス その時 今の飛雄の選択肢は ひとつしかないんだよ」と解説していた。
今回状況はその時と似てるけど、双子がこのプレイを選んだのは、あの時の影山とは違って、ただ魅力的で格好いい「はやさ」を最高に楽しみたかったからって感じがする。
「燥ぎすぎたなあ侑」という治の言葉は、宴の後のつぶやきみたいだ。