ICAN事務局長来日とハワイの誤報の記事を読んで

来日中のICANの事務局長が、安倍首相との面会要請を断られたと報道された。日程上の都合だという。安倍首相は12〜17日まで欧州訪問、フィン事務局長に本滞在は12日〜18日。
16日には、フィン事務局長と与野党代表らの公開討論会が国会で開催。フィン氏の日本政府への核兵器禁止条約への署名の求めに対し、明確な賛同をしたのは、共産、社民、自由の3党と参院会派沖縄の風のみだったという。アメリカの核の傘という核抑止力は不可欠という従来通りの主張や核抑止に依存する現状を指摘する声の方が多数だったようだ。


13日(土)には、ハワイで、ミサイル攻撃を知らせる緊急警報が誤って出され、ハワイ中がパニックに。訂正が出されるまで、約38分かかったという。
この騒ぎを受けてオバマ政権の元高官が、「大統領がゴルフ中だったことを神に感謝」とツイートしたことも報道された。
大統領がトランプさんだから、こんなつぶやきが出たんだろうなあ、と思ってたんだけど、そうではないのかもしれない。
核兵器のスピードと能力が進歩して、自国が破滅を免れるためにはとにかく相手より先に発射しなければならないという。決断を下すまでの猶予は、ほんの数分。なにより怖いのは、敵に対する不信と情報の不足で、大統領が判断を誤ること。北朝鮮ほど閉じた国相手では、特に誤った決断を下す可能性が高いのかもしれない。相手に対して感じる恐怖と同様に情報の少なさに大統領が判断を誤るかもしれないという可能性を考えれば、北朝鮮には核抑止論は使えないという主張の理由もわかるような気がする。
いずれにしろ、短い時間で決断を求められるのだとすれば、ハワイの誤報の訂正までの38分は長すぎる時間だったんだと思う。
核戦争が起きるとすれば、ちょっとした誤り(例えばハワイの誤報のような)がきっかけになる可能性が高いのだと聞けば、核の傘の下にいることが何より日本の安全保障の大前提だとすることは、何だかとてつもない誤りのような気がしてくる。


日本の安全保障が依存している核抑止の力。核兵器の破壊力は壊滅的なものだから、保有国はお互い使用をためらい、結果として核戦争が回避される。日本もその力の下にいる。
冷戦の頃も、そのあともずっと変わらず核の傘の下。

トランプ大統領が就任して1年、北朝鮮の核ミサイル開発問題がとにかく注目されてきた。毎日のように北の核ミサイル開発と米朝間の罵り合いと緊張の高まりが報道されるから、核の傘の下にいる日本という現状について多少なりとも考えざるをえないような気はする。
カナダの外相会合では、とにかく圧力ということで各国が一致していたと河野外相は言っていたけど、圧力の先に北朝鮮が核ミサイルを諦めるという勝算はどの程度あるんだろう。
北朝鮮が核ミサイルを手放さない時に、日本はどんな選択をするんだろう。