合理的判断という言葉に引っかかってしまった

報道によると、9日に行われた韓国と北朝鮮の南北閣僚級会談で、北朝鮮平昌オリンピックへの参加を正式に表明したという。
会談を受け、文大統領と電話会談をしたトランプ大統領は、「南北の対話が行われている間は、いかなる軍事行動もとらない」と述べたという。

 

南北両サイドの思惑がどうであれ、対話が行われたということにはホッと一息という感じがする。でも、北朝鮮が核ミサイル開発を考え直すなんてことはありそうもないし、問題は多分何一つ解決しないままなんだろうと思う。トランプ大統領の発言は、アメリカがアメリカ本土に届く核ミサイル保有国となることを暗に認めてなんとか封じ込めながら共存するという選択肢はもう一切排除したということを意味するんだろうか。

 

今朝の羽鳥さんの番組で、ここのところアメリカで言われているという主戦論について解説していた。
米朝の間で、偶発的にせよ限定的にせよ一旦軍事的な衝突があれば、全面的な戦争に発展する可能性が高い。そういう見方が大勢なのかと思っていたけど、そうではない見方が出てきてるらしい。


それによれば、金正恩は合理的な判断をする人だから、アメリカが攻撃したとしてもすぐに全面反撃することはしないだろう。全面戦争になったら金体制が滅びることは自明だから、合理的に判断して全面戦争になるようなことはしないだろう。しばらく様子見をしてほとぼりが冷めた頃に韓国内でサイバーテロを起こして反撃にするだろう。
だから韓国や日本に多大な犠牲は出ないだろうとまでは言ってなかったけど。
要は、全面戦争にはならないから、軍事攻撃オプションを取るべきだということみたいだ。

 

その主張の前提は、金正恩朝鮮労働党委員長が様々な場面で合理的な判断をする、ということらしい。
そもそも彼が合理的な判断を下すと想定するなら、軍事攻撃などせず核抑止論による封じ込めをすればいいのに、と、単純に思ってしまうけどそれはできないんだろうか。合理的な判断を下せる人であるなら、アメリカに攻撃をしようなどとは考えないだろうと思うんだけど、そんな単純なものではないんだろうか。
それともアメリカの軍事行動に対してだけ合理的な判断を下すという想定なんだろうか。そもそも攻撃を受けてしばらく様子見という”合理的”判断なんて、いくら独裁者だからといって、アメリカと戦うために苦しい経済にも耐えてきた国民を前に許されるとは思えないんだけど。