NARUTOーナルトー No484 それぞれの第7班!! 感想(1)

女二人の涙から始まる、このNO.484「それぞれの第7班!!」は、サスケの里抜け後初めて、サスケ、ナルト、サクラ、カカシの第7班メンバーが一堂に集まる回だ。17ページ98コマで、登場するのは第7班4人とカリンの5人。

サスケに刺されたカリンをサクラが治療するシーンから始まる。
横たわるカリンと、しゃがみこんでその胸に手をかざし医療忍術を施すサクラが、アングルを変えて描かれている。
この最初のページは、サクラの表情が一切わからない。
(敵の、、、お前の気持ちなんか分かりたくもねーんだ、、、)
(だから、、、だからウチの前で、、、)
というカリンのセリフを読んでページをめくると、ボロボロと涙を流すを流すサクラの顔がページの半分以上にアップで描かれている。

全72巻の長い物語の中に、印象に残った場面はいくつもあるけれど、このシーンもその一つだ。カリンにとってはここでのサクラへの共感がその後の友情(と言ってもカリンの言葉だけで、サクラがカリンについて語る場面は今の所ないんだけど)に繋がるんだろうなあと、読み返して改めて思う。

NO402で、イタチの最後の言葉を思いながらサスケが涙を流すシーンがあったけれど、あれもページをめくると泣いていたというパターンだった。波の打ちつける岩場に立つサスケの下半身だけが描かれたコマからページをめくると、ぼろぼろと涙をこぼすサスケが画面いっぱいに描かれていた。(あのサスケが、声を出さずに幼い子供のようにぼろぼろと涙をこぼす姿には、読んでるこちらが不覚にも涙を誘われてしまった。)

サスケをめぐる二人の女という側面から見ると、サクラとカリンはある種ライバル関係にあるとも言えるんだけど、ここでの二人はとてもそんな恋愛どうのというようなお気楽な状況ではない。ともにサスケに殺されかけた上に、卑屈な仲間殺しと化してしまったかのような(仲間殺しと元仲間殺しは結局は未遂に終わったけど)サスケの姿を見てしまった後だ。特にサクラにとっては決して見たくはなかったサスケの姿だったと思う。
この場面のサクラの涙は、一体何に対する涙だったんだろう。

この時サクラが里抜け後のサスケについて知っていることといえば、大蛇丸を殺したこと、イタチを殺して復讐を果たしたこと、暁に参加してるらしいこと、八尾の人柱力を拉致したこと。
ナルトに対してイタチが投げた問いは、里を取るかサスケを取るかだった。サクラの答えは、里を取る、だ。