ハイキュー!! 第282話 メシ 感想

やっぱり稲荷崎は勝負どころがよくわかってるみたいだ。

常に新しいことに挑戦する姿勢が監督はじめチーム全員に染み付いてる稲荷剤は、結構奔放なプレイを繰り出すチームだ。かっこいいプレイはすぐ真似たくなるみたいだし、エースのアランにもムチャなトスを上げたりする。でもそれは「日本一にもなってへん俺らが 去年を・昨日を守って明日何になれる?」からだ。挑戦するのは勝つためなんだと思う。

日向のレシーブからの一点は、烏野の空気を一変させる一点だと、外から見ている監督も、多分一瞬前まで勝負はもらったって顔をしてた侑を含めて、選手達もみんな理解してる。だから必死に繋ぐ。

旭さんの渾身のスパイクをあげたところから、アランが弾いたボールを足で上げたリベロ、さらにそのリベロをフォローしていた侑と、勝負どころをきっちり締めてくるあたり(最終的にはラッキーなネットインだったけど)全国2位は伊達じゃないなあと思う。

勝負どころの1点を死守した稲荷崎の監督は、「相手の心を折るのに十分な一点や」と思ってる。確かに緊張したラリーが終わって、烏野のウィングスパイカーたちは、ガクッとコートに膝をついてしまった。

稲荷崎の強烈なサーブを受け続け、シンクロ攻撃でも飛び続け、確かに疲労はたまってるんだろう。緊張が一瞬でも途切れれば、体がそれを思い出すのかもしれない。でも、心は折れてないと思うんだけど。折れたというより、稲荷崎に押され続けた挙句に、負けたくないという思いだけにとらわれてしまい、心がガチガチになってるように見える。そんな状態じゃ体は思うように動いてはくれないだろうから、そういう意味では、心が折れようが固まろうがどっちでも変わらないとは思うけど。何れにしても、烏野レギュラー陣のうち、少なくてもウィングスパイか−3人は、この1点の重みを感じているという意味では、稲荷崎の思う壺にはまってしまっているのかもしれない。


日向の無邪気な一言は、烏野の選手たちのそんなガチガチの心を解きほぐしたみたいだ。目の前の1球を繋いで決めること、それだけに集中すればいいってことを思い出したのかもしれない。勝つためには、勝ちたいという強い思いがなければならないんだろうけど、勝負にとらわれてしまってもいけないんだと思う。
勝負どころだと思ってた稲荷崎としては、この1点の重みを全く感じていないかのような日向のような選手は、厄介なんだろうな。とりあえず日向のおかげで、息を吹き返した烏野がサクッととって、18・17。旭さんは、今度はブロッカーの外側の腕に叩きつけた。

日向が烏野の空気を変えたのは間違いないんだけど、このタイムアウト中の日向の言葉には、どうも違和感。というより反感?
チームで試合を戦うってどういうことなのか考えてしまった。自分が最高のパフォーマンスをすることを常に目標にして戦う一人一人の選手が集まって初めてチームとして良い結果を出せるんだろうとは思うけど、それは自分のプレイだけを見ることとは違う気がする。俺が俺が、は悪いことじゃないはずなんだけど。

 ちょっと妖怪みたいな日向は苦手だ。