北朝鮮の漂流船の記事を読んで

報道によると、先月26日、秋田県男鹿市の海岸に木造船が漂着し、船内から8人の遺体が発見された。23日には、秋田県由利本荘市にやはり木造船が漂着、北朝鮮から来たといういう8人の男性が乗っていた。8人は、12月2日、帰国に向け長崎県に移送。イカ漁のため、1ヶ月半ほど前に北朝鮮を出港、船が故障し1ヶ月ほど漂流していたという。
12月7日にも、秋田県男鹿市の海岸で二人の男性の遺体が発見、やや離れた海岸では木造船2隻が漂着。
報道によると、今年日本に漂着・漂流された件数は76件で、11月だけで28件だという。
経済制裁が効いて、漁民もより厳しい環境に置かれているのだとか、工作員の可能性だとか、果ては天然痘ウィルスによるバイオテロの可能性だとかいろんな情報が入ってはくるけど、どれも断片的で、謎解きまで到達しないミステリーのようだ。

報道によると日本海のイカの良魚場で北朝鮮の漁船はたびたび目撃されてるらしい。経済制裁下で厳しい状況の中、北朝鮮にとってはイカ釣りも貴重な収入源で、危険だろうが漁に出て行かざるを得ない状況だという。


ニューヨークタイムズの記事では、生存して漂着した8人について、地元の人の不安の声を紹介する一方、日本では8人について詳細な情報が出されないと指摘していた。
北朝鮮東海岸ぞいには、未亡人の村として知られる漁村が複数あるという。それだけ帰らない人が多くいるということだ。
記事によると遺体でみつかった8人については、解剖の結果、2人は溺死と判明、残り6人の死因についてはわからないという。遺体は、身元確認の場合に備えて手足の爪を保存し、男鹿市が週末に火葬したという。過去には、日本赤十字が遺骨の北朝鮮への帰還を手助けしたこともあるらしい。
8人の遺骨は、男鹿市の洞泉寺に預けられ、引き取り手が現れない場合、無縁墓に埋葬するのだという。記事の最後には、彼らも私達と同じ人間で、親も家族もいるはずという、住職のお悔やみの言葉が載っていた。

8人が何のためにどのように漂流し漂着したのかは結局わからないままみたいだけど、住職のいうとおり、この世に生まれてきたからには親がいて家族がいたんだろう。
記事中の写真に8人の骨箱があるのを見て、北朝鮮の普通の人たちの存在が初めてリアルに感じられたような気がする。