朝鮮有事の被害想定はあるけど出さない、という報道を読んで

先日、朝鮮半島で戦争が起きた場合の日本が受ける被害の想定について、日本政府は想定してないかもしれないというジャーナリストの見解をテレビで見てびっくりした。
でも官房長官は被害想定について、仮定の質問には答えないと言うし、長年取材してるジャーナリスト2人が多分してないというんだから、本当にしてないのかもしれないとその時は思ったけど、どうやらそれは間違いだったらしい。


今朝の東京新聞の特集面の記事によると、防衛省報道室の担当者は【「北朝鮮の軍事能力や意思を見積もりするシミュレーションは継続しており、その中には、日本が攻撃を受けた場合の被害想定も含まれる」と被害想定があることを認めた。】という。ただ国民への影響が大きいし、対外的に手の内を見せることにもなるから公表は考えていない、という。

国民への影響が大きい。確かに何万人、何十万人、何百万人死亡なんて数字が出れば、国民としてはショックも受ける。でも、政府が数字を出さなければ被害が出ないというわけじゃない。数字を出そうが出すまいが、国民が知ってても知らなくても、戦争になれば被害は出る。知らなければ安全でいられるというわけじゃない。
どんな被害が出るのかもわからずに避難訓練だけさせられている。何も考えなくていいから、政府の言うことだけきいてれば絶対に安全ですとでもいうんだろうか。人の力では防ぐことのできない地震による被害予想は出てるのに、人が起こすのだから人によって止められるはずの戦争の被害予測をなぜ出せないんだろう。自衛隊の作戦の妨げになるような情報やら機密やらに関わることまで出して欲しいとはもちろん思わないけど。
そう言えば、2011年にも、パニックになるからという理由でSPEEDIの予測が公表されなかった。


安倍首相が一貫して唱え続けている「圧力」と「米国への完全な支持」。アメリカにとっては、あちら側でおきる戦争でも日本にとっては”こことそこ”でおきる戦争だ。アメリカにはまだ核弾頭つきのミサイルが届かなくても、日本には届く(らしい)。
そんな状態の中、どれほど被害が出るのかもわからないまま、どう考えたら政府を支持できるというんだろう。