「沖縄の視線」という写真を見て

東京新聞朝刊に、東京写真記者協会が優れた報道写真に贈る本年度の各賞を発表したという記事が載っていた。グランプリの東京写真記者協会賞に、東京新聞の「沖縄の視線」が選ばれたという。

6月23日に沖縄県糸満市平和記念公園で行われた沖縄全戦没者追悼式で、安倍首相が出席者の視線を浴びながら献花に向かう様子を写した一枚だ。
出席者の座る横を安倍首相が口元を引き締めたような表情で通り過ぎる。その背中を、翁長知事がじっと見つめている。写真は、安倍首相が子供たちが着席する列を通り過ぎようとする一瞬を横から捉えている。安倍首相の向こうに座る子供達(中学生くらいに見える)も、通り過ぎようとする安倍首相をじっと見つめている。
記事には、「献花に向かう安倍晋三首相を、翁長雄志知事と子どもたちら出席者が厳しい視線で見つめる様子を捉えた。」と説明されていた。

安倍首相を見つめる人々の視線は確かに厳しいものに見える。写真の視線を見れば見るほど、怒りが伝わってくるような気がする。
とりわけ子供たちの視線が印象的だ。厳しいというより冷めた視線のように見える。

この視線は安倍首相に向けられたものではあるけど、写真を見ていると、自分に向けられているように思えてくる。自分は安倍首相と同じ側にはいないと思っているけど、本当はそうではないのかもしれない。