北朝鮮のテロ支援国家再指定の報道を読んで

20日、アメリカが北朝鮮テロ支援国家に再指定したという報道があった。北朝鮮がすでに厳しい制裁下にあることから象徴的な意味合いが強いという見方が大勢を占めてるような印象を受けてたんだけど、今朝の東京新聞のコラムで佐藤優さんは、そうじゃないという見方を記していた。
それによると、北朝鮮にとっては、金正恩一族によって代表される国家体制の基本原理の護持が重要であり、米国がその一族の資産凍結や、一族と取引した企業、政府への制裁を課すという方針を示せば、「國體の危機」であると反発し、暴発する可能性があるという。

テレビなどで北朝鮮の人のインタビューを見ていると、確かに金正恩朝鮮労働党委員長を崇める言動などが、映画や本などで知る戦前戦中の日本人みたいだなあと思うことがある。

佐藤優さんが言うように、北朝鮮の国家体制の基本原理は、昭和前半の日本の「國體」と似ているんだろうか。だとしたら、あらゆるものを犠牲にしてもそれだけは守らなければならないと人々が信じる思考回路も同じようなものなのかな。

2、3ヶ月前に読んだ北朝鮮を訪れたアメリカ人ジャーナリストの記事に、何人かの一般市民に話を聞いたエピソードがあった。アメリカ人記者に対し個人的に反米の態度をとる人はいなかったけれど、国としてのアメリカとは戦う気も勝つ気も満々な人々の言葉を読んだ時に、やっぱり戦前戦中の日本人(本や映画などで自分なりにイメージしてる日本人という方が正確かも)を思い浮かべたような気がする。(全然関係ないけれど、その記事で一番印象に残ってるのは、記者が訪問の感想として、イラク戦争前夜のイラクを訪れた時と同じような空気を感じたというようなことを書いていたことだ。)


ロシア外務省も、23日、アメリカのテロ支援国家再指定について、緊張緩和に役立たないどころか、【「情勢をエスカレートさせ、地域単位にとどまらず世界的規模の大惨事に行き着く恐れもある」】(AFP=時事)と批判。

北朝鮮自体は、22日に「われわれに対する激しい挑発で、乱暴な侵害」「米国は、われわれに手を出したものの行為がもたらす災いに対し、全面的に責任を負う」と非難したみたいだ。

いったい今はどういう段階なんだろう。