ロボットは人間に危害を加えちゃいけないんだと思ってた。

「殺人ロボット兵器」なんて言葉は、SF小説の世界のものみたいだけど、国連の場で世界各国がその使用規制について話し合わなければならない段階まできているようだ。
報道によると、17日「殺人ロボット兵器」の規制をめぐる初の国連公式専門家会議が、「人道と国際平和の問題として来年以降も議論継続の必要を確認する報告書を採択し、閉幕した」という。
「殺人ロボット兵器」はAIを持ち、人間の兵士に変わって敵を自律的に殺傷する兵器で、米国などで開発を進めているとされるものの、まだ完成品はないらしい。
「科学者団体は戦争の様相を大きく変える恐れがあるとして禁止を呼びかけている」そうだ。

 

東京新聞朝刊の記事によると、「規制が必要」とする途上国中心の声に対して、「規制に否定的」なのは米国・ロシアなど武器輸出大国。中国は規制反対ではないけど、現時点ではロボット兵器の定義が曖昧すぎるという立場。規制した場合民生技術への影響を懸念する声をあげたのは、日本・ドイツなどの技術先進国。だという。
このまんま絵を描いたら一コマ漫画が出来上がりそうな、それぞれらしい主張で笑えてくる、殺人兵器の議論なのに。

 

ロボット兵器を使う側は、自軍の兵士の死傷をなくせる上に、攻撃の正確性も上がり民間人の犠牲も減らせるという主張らしい。
テレビゲームを見てるみたいだと言われたのは湾岸戦争だったと思う。
生身の敵の姿を見ることなく攻撃できるというだけでも、人を殺しているという感覚がなくなりそうだけど、AIが自律的に敵を殺傷するなんてことになったら、それを使う側はどういう感覚になってしまうんだろう。


自軍に人的損害が出ないとなれば、戦争を始める権限を持つ人たちの歯止めの一つもなくなるんだろうか。敵の兵士がいくら死んだって、自国の兵士の死がなければ、戦争を止める機運など起こりもしないのかもしれない。
AI対AIならいいけれど、AI対人間では、AIを持たない側の分が悪すぎる。