ロヒンギャに関する国連決議、日本は棄権、、の記事を読んで

国連ロヒンギャ迫害問題に関する人権決議で、日本は棄権したという記事が朝刊に載っていた。記事によると、国連総会第3委員会(人権)で、16日【ミャンマー当局に軍事行動の停止やロヒンギャへの市民権補償などを求める人権決議案を、米国、英国、フランスなど135カ国の賛成で採択した】そうだ。反対は10カ国(中国・ロシア他)棄権26カ国。日本は26カ国のうちの一つだ。
日本の棄権理由は、【「さらなる事実調査が必要で、ミャンマー政府にとって受け入れがたい方法では非効果的だ」】そうで、【問題解決に向けてミャンマー政府の努力を求める一方、直接的な批判はしなかった】という。
ミャンマー政府の言い分は、事の発端はロヒンギャ武装集団による政府軍襲撃のテロであり、国連の決議案は一方的で論拠がないとのこと。ずっと同じことを言い続けてるという点では、一貫した主張なんだろうけど。(【 】内は東京新聞記事より)


9月時点の報道によれば、スーチーさんは国連調査団の受け入れについては拒否を続けていた。「さらなる事実調査」は必要だと思うけど、ミャンマー政府にとって受け入れ難くてもミャンマー政府が関与しない独立した調査団でなければ意味がないと思う。
ロヒンギャ武装組織の「テロ」がきっかけであり、9月上旬からはロヒンギャの村への襲撃もしていないというなら、国連調査団や人道支援組織の自由な活動を受け入れて、世界中に自分たちの主張の正しさを証明すればいい。


国連決議に反対に回った10カ国は、ミャンマー、中国、ロシア、シリア、フィリピン、ベトナムカンボジア(あとはどこなのかちょっと検索しただけでは見つからなかった)
棄権26カ国は、日本、タイ、シンガポール(これも他はわからなかった)


一ヶ月くらい前に、ヤンゴンにいる各国の外交官が、ロヒンギャの問題についてミャンマー政府になかなか積極的な態度に出られないでいることを嘆いた難民支援機関の人の声が書かれた報道を読んだ覚えがある。
スーチーさんを非難することは軍部の将軍たちが欲してることで、50年続いた独裁政治がやっと終わったばかりのミャンマーで、デリケートな少数民族ロヒンギャはその地位さえ認められてないみたいだけど)問題に迂闊に手を出せない、というような内容だった。


今回の決議案は、ロヒンギャへの過剰な軍事力行使への危機感表明、制限なしの人道支援活動やロヒンギャへの市民権付与を認めるよう要求するものだという。
報道されるロヒンギャの人たちへの暴力の実態の一部や現在おかれている環境の酷さを知ると、事態は複雑ですぐに解決することのできない問題だとしても、日本がミャンマー政府に配慮して(と報道されてる)棄権に回ったことは、ちょっと衝撃だったし、残念でならない。国民のひとりとしては情けないとも感じるし、何より申し訳ないと思う。