NARUTOーナルトー  サクラとカリン(1)

「サクラはサスケを追いかけて一緒に旅してた時期があってウチのアジトでサラダちゃん産まれたんだから!」
と、外伝でカリンが水月にサラダ誕生について語っていた。
それ以上詳しくは語られなかったから、どういう経緯で、カリンがサラダを取り上げることになったのか、はっきりとはわからない。

その場にサスケはいたんだろうか。サクラとカリンの接点を考えると、サクラが一人でカリンのアジトへ行くとは思えないし、いくらなんでもこれから出産しようっていうサクラを一人にするなんてことは考えにくいから、きっとサスケは一緒だったんだろう。でも、出産に際してはたぶんたいして役に立つことはなかったろうから、流石のサスケもそわそわオロオロしていたかもしれない。
それにしても、一度はサスケに殺されかけた二人が、サクラの出産の介助を通して生の瞬間を共にしたっていうのも結構感慨深い。サスケの側に立ってみれば、かつて自分が殺しかけた女二人が一緒にいるどころか、出産という一大イベントを共にしているのを間近にするのは、結構複雑な落ち着かない気分もあったんじゃないかと思う。


サスケの妻になったサクラと、二人の子供であるサラダの誕生に立ち会ったカリン。
二人とも子供の頃からサスケを思い続けてきて、それぞれ時期と環境は違うけれど、仲間としてサスケと共に戦った経験を持つ。二人とも、サスケに殺されかけたことがあり、「すまなかった」の一言で許してしまったというのも共通してる。
何より殺されかけた後も、二人とも変わらず(思いの形は変化したかもしれないけど)サスケを想い続けた。

ナルト本編を読む限り、カリンは、うずまき一族の生き残りであり、ナルトの母親クシナと同じ力を持つ(サスケの最悪の危機の時に初めて現れた力だったけど)、優秀な感知タイプでもあり、己のチャクラを吸わせて他人を回復させる特殊な能力も持っている忍だ。
大蛇丸のところでは、実験体として囚われの身というわけではなく、看守として機能していた。大蛇丸に甘えるような口調で話しかける場面もあり、大蛇丸はある種保護者のような役割を果たしていたのかもしれない。


カリンがサスケと行動を共にしていたのはそんなに長い期間ではなかったけど、サスケにとっては精神的に、かなり混乱した不安定な時期だったと思う。のちに、償いの旅をすることになるサスケが、その償うべき罪の多くを犯した期間でもあったと思う。

カリンがサスケを好きになったきっかけは、サスケに刺されて殺されかけた瞬間に、回想として描かれていた。死の森を会場にした中忍試験で、命を救ってくれた、強くてかっこいい男の子がサスケだ。中忍試験に参加していたということは、少なくてもこの頃までは忍び里の忍としての道を歩んでいたわけだ。その後カリンにどんなことがあって、大蛇丸のところに行くことになったのか。本編には描写はない。
中忍試験の後、それほど時をおかずサスケは里を抜けたけど、カリンが大蛇丸のところに行ったのはいつごろなんだろう。
なんとなく、カリンが先に大蛇丸のところにいたという印象を抱いていたんだけど、そうとばかりは言えないかもしれない。