ハイキュー!! 第278話 守護神のヒーロー 感想

烏野リベロの傷だらけの小さな手。烏野の危機を何度も救ってきた小さな手を吹っ飛ばす気満々の宮侑と対峙した西谷さんの表情は、硬くてやっぱり緊張してるように見える。
その瞬間、西谷さんが思い出していたのは、おじいちゃんの「助けてもらう」という言葉と、チームメイトだ。
怖さを感じた西谷さんがそれをどう乗り越えるのか、この試合中に乗り越えられるのか。どうなんだろうと思ってたんだけど、助けをくれたのは木下さんだった。
前回木下さんを泣かせた理由はここにあったのかあ。
「西谷や影山みたいになれなくても 俺もどっかで何か劇的な活躍ができるんじゃないかって 一瞬だけでもヒーローになれるんじゃないかって」
勘違いしてたわけじゃなかった。木下さんが脳内で思い描いていたのとは形は違ったかもしれないけど、確かにヒーローになったんだと思う。
前回、先生は酷だと思ったんだけど、やっぱハイキュー!!ハイキュー!!だったなあ。


(俺は今 こわいとおもっている)という西谷さんの言葉は、こわいという感情が、今までに知らなかった、どちらかといえば西谷さんにとっては新鮮な感情なのかと思ったんだけど、それは違ったみたいだ。

ビビリで人見知りの西谷さんなんて、旭さんのいう通り、前世かパラレル世界くらいしか想像できないけど。こわいと思うことは、西谷さんにとってはビビリだった幼い頃にいつも感じていた懐かしい感情だったんだ。

こわいと感じること自体は悪いことじゃないと思う。こわいと感じたその地点に止まってしまうことが、おじいちゃんの言葉を借りれば「もったいねえ」ことなんだろう。

なんでもまず理解することから始める。そのためにはまず頭と体を動かして実際に試してみる。怖いと思って避けて通れば楽だろうけど、それじゃあ怖さの理由さえもわからないままだ。それを「もったいねえ」と、おじいちゃんは幼い西谷さんに叩き込んだみたいだ。
怖いと思うことの中には、わからないから怖いという場合がけっこうあるんだと思う。そういう時は、理解することで、少なくても恐怖はなくなる。
それでも怖さが残ったら。理解しても、または理解したからこその恐怖というのも当然あって、それはどうしたらいいのか。

そういう時のためのおじいちゃんの教えは、「助けてもらう!!」。
ちょっと意外だった。でも、いいなと思った。「獅子の子落とし」野郎だけど、同時に柔軟性があって、しなやかな強さのある人なんだろうなと思う。
お正月に西谷さんとの羽根つきシーンで一瞬出てきたおじいちゃんは、ちょっとやんちゃな感じがしたと思ったんだけど、いつも違う美女を連れてるってことらしいから、その印象はそんなに外れてなかったかもしれない。
それにしても、幼い西谷さんの可愛いいこと。古館先生の描く幼い子供はみんな可愛いいんだけど(田中姉弟も可愛かった)、現在の西谷さんとのギャップもあってほんとかわいい。


影山くんは、わかって旭さんにあげたのか?怖がり告白を聞いた後のナイスレシーブに、みんな「よしっ!」って感じの反応をする中、淡々と「ナイスレシーブ」と声がけして旭さんを選択。シンクロ攻撃では、大地さんにあげるシーンが多かったような気がするけど、今回は旭さん。西谷さんのこわがり告白と、Aパスじゃなくても決めてやるっていう旭さんの言葉の両方を頭に入れた上で旭さんにあげたんだったら、初期の頃の影山くんを思わせて何となく嬉しい。旭さんには2枚ブロックついてたし、あえて選んだんだと思いたいけど。


なんで西谷さんはオーバーが苦手なんだろうってのは、ずっと謎の一つだったんだけど、西谷さんの体に染み付いたクセもその一因だったのかあ。ボールに反応するところまでは同じだけど、アンダーで受ける時は「一歩下がってアンダー」っていうパターンで、オーバーは逆(多分)らしい。バレーボールを実際にやったことがないと、こういう感覚が全然わからないから、こうやって一言説明が入るととても嬉しい。

 

第3セット、先に10点にのせたのは烏野。

このままいければいいんだけど。