トランプ大統領の訪日が終わって

トランプ大統領が日本にやって来て、北朝鮮問題に関してはこれまで通り日米は共にあることが確認されたけど、とりわけ何か進展につながることもなく、終わってみれば大統領というよりも軍事産業のセールスマンという印象を残していったような気がする。(報道のトーンに影響されているのかもしれないけど)
韓国でも武器のセールスをして、中国ではとりあえず28兆円の商談を成立させた(内容はともかく、という感じらしいけど)。

ベトナムでのトランプ大統領の演説の基調は米国第一、米国の主権を縛るような多国間の交渉は否定、通商交渉は2国間で、というもので、中国との貿易不均衡では「中国を責めない」とするなど中国に対しては優しい態度だったみたいだ。

「自由で開かれたインド太平洋戦略」も発表したというけど、もともとの提唱者である日本が求める「台頭する中国に対抗するという狙い」については、トランプ大統領と全然一致してないみたいだ。

トランプ大統領がやって来る前、日米首脳会談で話されるだろうことをワイドショーなどで話題にしていた。
北朝鮮問題についてがほとんどだったけど、驚いたのは、北朝鮮への軍事行動が前提、のようなコメンテーターの発言や政治記者の解説の話の流れだ。

予測される日本と韓国の被害を考えれば、米国の軍事行動選択はほとんどありえないとはいえ、偶発的衝突の可能性は捨てきれない、というのが大方の見方のようだけど、すべての選択肢がテーブルの上にあることを日本は丸々支持してるのだし、軍事行動があった場合のこと常に考えなくてはならないんだろうということは理解できる。

けど、一般国民を相手にしたテレビ番組で、軍事行動が前提のような説明をコメンテーターも当たり前のように話してるという状況が違和感ありまくりだった。
日本に届くミサイルを持っていて核爆弾も持ってる隣国への軍事行動について、なんでこんなに平然と事務手続きの解説みたいな会話ができるんだろう(まあテレビで危機感煽りまくるわけにはいかないのは当然と言えば当然なんだけど)と、単純に驚いたのだ。
例えば羽鳥さんのモーニングショーでは、日米首脳会談は北朝鮮問題が話し合われるけど、在韓邦人の避難やいかに日本に被害が及ばないようにするかも話し合われるのではと、平静な口調で記者が解説していた。
トランプ・安倍間で退避策を協議するとも言っていた。実際の首脳会談でどのような話し合いが行われたのか、全てが明らかにされたわけではないからわからないけど。

マクマスター補佐官の、軍事行動については、日本に事前通知するという発言には、つまり了承は求めないということ?と誰かがツッコミを入れてたけど、コメンテーターの石原良純さんは、アメリカはアメリカのためにするんだから、(了承を求めるのではなく)事前通知になるんだろうと発言。
住田弁護士も、事前通知されたとしても、日本が何か対策を講じようとすれば、それは軍事作戦の妨害になりかねないから、結局何もできないのでは?と平静に言っていた。
官邸情報通の田崎史郎さんによれば、この事前通知に関しては、トランプ・安倍間では、通知というより安倍首相と相談するというニュアンスらしい。でもアメリカは意思貫徹するだろう、とつけ加えてたけど。


田崎さんは、備えあれば憂いなしで準備だけはするということだと解説していた。(備えがあっても憂だらけなのが戦争だと思うけど。)

北朝鮮への軍事行動があるのかどうかわからないけど、戦争に巻き込まれる時は、国民一人一人が目の前で起きること一つ一つに対応していくうちに、なんとなく流されるように日々を過ごし、ある日気付いたら日本は戦争当事国になっていました、って感じなのかもしれない。
戦争反対を叫ぶこともなく、目の間の出来事に一つ一つ効率的に対応していくのかな。想像すると、とても怖いけど。