武器が先か危機が先か、なのか?

報道によると、月曜日、サウジアラビアが、首都リヤドへのイエメンからのミサイル発射について「イランによる軍事侵攻であり、戦争行為の恐れがある」と、イランを非難したという。
サウジアラビアは、ミサイルをイラン製だとして、イエメンへの流入を防ぐために陸海空の国境封鎖を強化すると発表。人道支援は止めないとしてるらしいけど、すでにイエメン行きの支援のためのフライトに許可が下りていないという。
イランは、イランの介入だという主張には根拠がないし、ミサイルはイエメンで製造されたものだと、サウジ側の主張を真っ向否定してるみたいだ。


トランプ大統領は、サウジアラビアで王子や閣僚らが汚職容疑で拘束された問題について、7日(火)ツイッターで、サルマン国王とムハマンド皇太子を支持する考えを表明したという。
この事件を通して、ムハマンド皇太子へさらに権力が集中し、さらにアメリカ大統領の支持まであるということになれば、カタールとの対立やイエメンへの軍事介入など、対イランでの強行的対応がさらに進むことにはならないだろうか。
10月に、イランの核合意について、イランの合意遵守を認めないと表明したトランプ大統領は、合意破棄につながるイランへの再制裁の決定を議会に投げた形だけど、対イランでは強行的だ。

トランプ大統領は5月の外遊で、サウジアラビアとは、1100億ドル(12.5兆円)の武器売却で合意。翌月には、サウジアラビアが断交したカタールと戦闘機の120億ドルの売却契約を結んだという。


日米首脳会談後の記者会見で、トランプ大統領は、イエメンの弾道ミサイルサウジアラビアが迎撃した件に触れ、アメリカ製装備の性能を強調したという。
トランプ大統領は、「首相は米国から様々な武器を購入することになる。そうすればミサイルを撃ち落とすことができる。日本は大量に買うべきだ。多くの雇用が私たちのために生まれるし、日本がもっと安全になる。」とも発言した。
あまりにもあけすけに北朝鮮危機を商売に利用しようという発言にちょっとびっくりしたけど、こうやって武器を売るんだということはなんとなくわかった。


北朝鮮の核開発は、アメリカ本土まで届く核弾頭搭載のICBMの完成配備まであと1年と言われるほどの段階にきてるみたいだし、核合意したイランとは比べることはできないのかもしれないけど。
トランプ大統領がやってることは、中東でも極東でも変わらない。とりあえず、危機が危機のまま続いてくれることは、武器取引には好材料になるってことみたいだ。