イランの核合意とトランプ大統領の記事を読んで

報道によると、トランプ大統領は13日(金)、イランの核合意について、イランの合意遵守を認めないと表明したという。
合意破棄につながるイランへの再制裁の決定を議会に投げた形になるみたいだ。

米政府は、90日ごとにイランが核合意を遵守しているかどうかを議会に報告、その報告を受けて議会はイランへの制裁を再開するかどうか60日以内に決めることが定められてるらしい。
大統領就任以降90日ごとにこれまで2回、トランプ大統領は、イランが合意を遵守していると議会に報告してきたけれど、10月15日に期限のくる3回目で、ついに「認めない」という報告になった。

今のとこ議会は制裁の再発動には積極的ではないというから、多分核合意が破綻することはない見通しみたいだけど、60日の間に何がどう変わるかなんてわからないという懸念はあるという。


国際原子力機関が、イランは合意を遵守してると言っているのに、トランプ大統領は認めない。
イランは合意の文面は守っているけど、合意の精神に違反している、という理屈らしい。トランプ大統領は演説でイランに対し、テロ組織の支援、弾道ミサイル開発、サイバー攻撃の継続などを非難した。
核開発に対する一部の制限が2025年に期限を迎えるサンセット条項を特に問題視してるらしい。


英独仏の3首脳は、早速「 核合意への信頼は揺らがない」と共同声明を出し、ロシアも、トランプ大統領の演説を「攻撃的で脅迫するような言葉遣いは受け入れられない」と批判したという。
イランのロウハニ大統領は、核合意は堅持すると表明したけれど、トランプ大統領の演説については「イランを侮辱している」と批判。


イランの核合意は、イランが永遠に核開発を放棄するというようなものではないみたいだし、イスラエル・アメリカ側から見れば欠陥のある合意なのかもしれない。(イランの核開発の道は事実上閉ざされたというような見方も、全然ザルという見方もあるみたいだし、ちょろっと検索してわかるようなものではないらしいということはわかった)
それでも、イラン国内の保守強硬派をなだめつつ、イランの側も譲歩をして、長い年月をかけてなんとか結果にした合意であることは確かで、それを壊す道を開くトランプ大統領の決断は、非難されて当然のように思う。

査察を担当する国際原子力機関も「遵守してる」という合意を、北朝鮮の核問題が膠着状態に陥ってる今、壊すような余裕は世界にないという批判はもっともだと思う。

超大国の富豪大統領にとっては恐れることは何もないのかもしれないけど、信頼を失うことは本当はとても怖いことだと思うんだけどなあ。