ロヒンギャの報道を見て

8月29日の朝刊に、「ロヒンギャ数千人国外に」という記事が載っていた。25日に起きた、ロヒンギャの武装集団とミャンマー治安当局の衝突。衝突拡大を恐れバングラデシュへ2000人以上のロヒンギャの人たちが押し寄せたという。
25日、ロヒンギャの武装集団「アラカンロヒンギャ救世軍」が、ミャンマー西部ラカイン州で、警察や軍の施設を襲いこれに治安当局が反撃し、市街地に戦闘が拡大、死者は27日までに100人を超えたという。
9月1日(金)には、バングラデシュに避難するラカイン州からのロヒンギャ難民は18,500人に上ると推定されるという記事が載っていた。
9月2日現在で、その数は58,600人というから、すごい勢いで増えてるみたいだ。

2年前の春だったと思うけど、ロヒンギャ難民が詰め込まれた船が、どこの国からも受け入れてもらえず洋上で立ち往生してるという報道があり、その時初めて、仏教徒が人口のほとんどを占めるミャンマーで迫害されているイスラム教徒のロヒンギャと呼ばれる少数民族の存在を知った。
その頃、絶望的な状態のロヒンギャ難民に関する報道が続く中で、パキスタンタリバンが希望のない彼らに「聖戦を」と呼びかけ、パキスタン内の軍事施設などで訓練も提案しているという東京新聞の記事が印象的だった。

今回の衝突に関する記事でも、アラカンロヒンギャ救世軍という武装集団が、国際的なイスラム過激派グループから訓練を受けた兆候があると言ってる。アラカン救世軍は少年も含めて男たちには、村に残って戦うよう強いてるともいう。
ミャンマー当局は、ロヒンギャへの攻撃を、過激派テロリストの根絶のためだとしてる。失うものが何もない絶望的な普通の人たちが、国による迫害に追い詰められて、その状況をテロ組織に利用される。


報道によると、25日のロヒンギャの武装集団による攻撃への報復攻撃は組織的に行われたという。軍によるヘリコプターと火炎瓶による村々の焼き討ち、軍に協力する仏教徒の自警団による襲撃。村を包囲しての狙撃や刺殺では子供も例外ではないという。
国境でも、国境警備隊による銃撃が待っている。そこも抜けてバングラデシュの難民キャンプにたどり着いても、十分な食料も医療もないという。


報道によると、ロギンギャの問題について、スーチーさんは「民族浄化が行われているとは思わない」と今年インタビューに答えてたり、6月には国連人権理事会のロヒンギャ問題の調査団にビザを出さないよう指示を出すなどで、国際的に非難が集中してるらしい。
ただ、まだ民主化は始まったばかりで、国軍の力は強く、スーチーさんがそうやすやすと解決の道筋をつけられるような問題ではないという見方もあるみたいだ。


抵抗できない子供だろうと何だろと対象にする殺戮や集団レイプ、焼き討ち。どういう人たちがどういう状況になると、こんなことをしてしまうんだろう。狂気にかられてるのだけは確かだと思うけど。