大量破壊兵器という言葉を改めて考えてしまった

8月6日に放送されたNHKスペシャル「原爆死〜ヒロシマ 72年目の真実〜」をみた。
広島市が昭和20年8月6日から今日まで蓄積してきた55万人に及ぶ被爆者たちの記録「原爆被爆者動態調査」のデータを、NHKが最新のビッグデータ解析技術で、時系列に並べ地図に落とし込み、人々がどのように亡くなっていったのかをおったドキュメンタリーだ。

熱傷の専門家である医師の話が印象的だった。爆心地から500メートル〜1500メートルの間で投下翌日から1週間ほどの間に増え続けた死の原因についてだ。
被爆者の写真に写る深い火傷。医師によると、通常の熱傷とは異なるメカニズムだという。

皮膚のすぐ下の血管が破裂して皮膚がぼろっと剥がれ落ちるという話は、衝撃的だった。血管が熱で破裂するほどの強い光線。原爆の強い光線が皮膚を透過し血管を熱し、水蒸気を発生して血管が破裂。周りの組織が死滅するのだという。そうして皮膚が剥がれ落ちたまま亡くなる。
深い火傷からの感染症によっても多くの人が亡くなった。火傷の傷口から細菌が入り、身体中を巡り臓器を破壊、激しい痛みの中で死んでいく。

核兵器大量破壊兵器と言うのは、そのまんまの意味なんだと、改めて思った。文字通り、ヒトを破壊する兵器だ。それも一瞬で大量に。

こんなものでお互いを抑止し合ってる世界って、その中で現実に生きているんだけど、非現実的な感じがしてなんだかとても奇妙な感じがする。