そもそも存立危機事態ってよくわからない

グアム島周辺海域へのミサイル発射計画について説明を受けた金正恩氏が、計画実行の前にアメリカの行動をもう少し見守ると発言した、と北朝鮮の国営メディアが15日(火)に報道した。
これは、今回のグアム危機が回避されたことを意味する発言なのかどうか、よくわからないんだけど、見守る、と言ってるんだから直ちに発射されるというようなことはないんだろう、多分。
先週8日(火)のトランプ大統領の「炎と怒り」発言から始まった(ように見える)今回のミサイル発射問題で、アメリカにとっては、最後の手段だとしても軍事オプションはちゃんと選択肢に入ってるんだと、当たり前のことなのかもしれないけど、あらためて実感した。


今回のグアムミサイル危機(まだ終わったのかどうかよくわからないけど)の中で、10日(木)にはもう集団的自衛権行使によるミサイル迎撃の話が出てきて、それに関して論争がわき起こるのかと思いきや特にそんなこともなく、そのままになってるみたいなことに、なんだかとても嫌な感じの違和感がある。

今朝、羽鳥さんのモーニングショーに出演した、森本敏防衛大臣は、北朝鮮の今回のミサイル問題について、グアム周辺の公海に落下した場合には、米国の自衛権も発動されないし、日本が集団的自衛権を発動することもないといっていたけど、領海に落ちた場合についてはどうなんだろう。
14日(月)マティス国防長官は、国防総省で記者団に「もし彼らが米国にむけて発射すれば、あっという間に戦争へとエスカレートする可能性がある」と発言。でも、海上に落下した場合どうするかは、明言を避けたという。
米国の監視システムは発射後数秒で陸地に着弾するかどうか軌道を予測できるとも発言したという。


小野寺防衛相は「日本の安全保障にとって、米国の抑止力、打撃力の欠如は日本の存立危機に当たる可能性がないとは言えない」という説明をした。
もしミサイルが発射されて、米国がグアム島に着弾するという予測を出したら、政府はどうしたんだろう。
グアム島の米軍基地への攻撃を、「日本の安全保障にとって、米国の抑止力、打撃力の欠如は日本の存立危機に当たる可能性」に結びつけて、ミサイル迎撃を実行したんだろうか。


今日は終戦記念日沖縄戦があり、2発の原爆を落とされ、本土決戦も叫ばれていた72年前の夏には、日本は本当に存立の危機にあったんだと思う。
72年後の今、日本の存立は本当に危ういバランスの上にかろうじて成り立ってる状況なのか、単に戦争経験者がいなくなっていく中で人がヤワになって存立危機のレベルが下がってしまっただけなのか、どうなんだろう。