「炎と怒り」発言の報道を読んで

先週末の時点では、国連安保理が、北朝鮮に対する今までにない厳しい経済制裁を採択し、今後の実効性を注視していく段階だ、と報道されてた。
週が明けて、北朝鮮が、ICBMに搭載できる核弾頭の製造に成功しているとの分析を米国防情報局が7月にまとめたと、ワシントンポスト紙が報じたのが8日(火)。その日のうちに、トランプ大統領は「北朝鮮は米国にこれ以上脅しをかけないほうがいい。世界がこれまで見たこともないような、炎と怒りを浴びることになるだろう」と発言。
9日(水)には、北朝鮮が、グアム島周辺に向けた弾道ミサイルの発射計画を発表、10日(木)にはさらに詳しく、4発同時発射で、日本の島根、広島、高知上空を通過すると飛行ルートまで発表した。
トランプ大統領の発信する攻撃的な言葉に対し、ティラーソン国務長官は「切迫した脅威ではない」と、国民に冷静な対応を呼びかけてるという。


10日(木)日本では、早速、民進党の議員が国会で、PAC3を空白地帯の四国にも配備をと主張し、グアムへ向かうミサイルを日本が集団的自衛権行使で撃ち落とすことはできるのかとの衆院での質問に、防衛相は「日本の存立危機に当たる可能性がないとは言えない」と、集団的自衛権を行使して迎撃することは可能との見解を示した。
同じ日、テレビ朝日の番組で、自民党の岸田政調会長は、党内で敵基地攻撃能力の保有について議論を進める意向を示したという。
なんだかなあ。


報道によると、北朝鮮が弾頭の小型化技術を得ているという評価については、日米共同じみたいだ。が、専門家は大気圏再突入の高熱に耐えることができる技術はまだ獲得してないと見てるらしい。
ただ、それも時間の問題だという。


トランプ大統領の使う言葉も北朝鮮の言葉も、なんだかリアルな言葉だとは思えなくて、テレビドラマのできごとのように感じてしまうけど、見えないところでリアルに事態が進んでいるんだろうなあ、と思うと、妙な感じがする。
誰も戦争を望んではいないから、そういう意味では差し迫った危機というわけではないみたいだけど、リアルに思えないほどの攻撃的な言葉の応酬は、子供の火遊びのようにも思えて、やっぱり怖い。


報道を読んでると、北朝鮮はアメリカ本土に到達する核ミサイルを手に入れるまでは外交交渉には興味なしだというし、アメリカは本土に到達する核ミサイルを北朝鮮保有することは許せないという。それが時間の問題だとしたら、いったいアメリカはどうするんだろう。
トランプ大統領のレッドラインが何なのか、レッドラインを超えたとしたらどうするのか、トランプ大統領に確固たる北朝鮮戦略があるのか、そんなことを疑問視するような報道を読むと、平和な状態がとても不安定なものに思えてくる。