一点の曇りもないなら、4年後と言わず削除なしの議事録を今、と思うんだけど

報道によると、国家戦略特区による獣医学部新設に関する諮問会議のワーキンググループによる、今治市愛媛県からのヒアリング(2015年6月開催)に、加計学園幹部が同席していたにもかかわらず、公開された議事要旨に、その名前も発言も記載がないことが、出席者や学園への取材で分かった、という。
8月6日付けの朝日新聞デジタルの記事によると、『特区WGのヒアリングは非公開で、議事内容はまず、会合後速やかに作られる「議事要旨」で公表される。議事要旨は概要版で、すべてのやり取りが記載されたものではない。議事の詳細が分かる「議事録」の公表はヒアリングから4年後と決められている。』という。

今まで読んでいたのは、議事要旨だったのかあ。確かに議事要旨とタイトルされてたけど、議事録と別物、という意識は全くなかった。記事には、『「議事録」の公表はヒアリングから4年後と決められている。』とあるけど、諮問会議自体の議事録はどうなんだろうと思って、首相官邸のサイトを見てみたら、諮問会議の方も「議事要旨」だった。
諮問会議運営規則には、議事要旨は会議終了後3日以内に公表するよう努めなければならない、とあるけど、議事録は4年間を経過した後公表で、「わが国の利益に重大な支障を及ぼす恐れがある場合には」非公表とすることができるみたいだ。

議事要旨と議事録って、どれくらい違うものなんだろう。違いがなければ議事録を公表すればいいと思うんだけど。わざわざ議事要旨を作って3日で公開、議事録は4年後公開としてるってことは、きっとだいぶ異なる内容なんだろうなあ。どうなんだろう。そもそもなんで議事録は4年も非公表なんだろう。

 

今日の東京新聞朝刊に、国家戦略特区WGによる獣医学部新設に関するヒアリングの議事要旨の報道の追加記事が載っていた。2015年6月のヒアリングで、議事要旨に同席の記載はないけど同席していた加計学園幹部の発言内容に関する記事だ。

 

議事録と議事要旨は、どうやら結構違うみたいだ、と思ってしまうような例も挙げられていた。


記事によると、議事要旨には載ってないけど、学園側は、「愛媛県今治市には当学園の岡山理科大獣医学部を設置したい」と発言していたという。
国会で、安倍首相が、加計学園獣医学部の計画を知ったのは、特区の事業者として正式決定した1月20日だと答弁して、委員会室を沸かせたのは、ついこのあいだのことだった。首相の言う1月20日は、今年2017年のことだ。
今治市加計学園は当初から一体で獣医学部新設の提案をしていたことを裏付けるようなヒアリングでのやり取りを読むと、やっぱり今年1月20日まで、”加計学園”の計画を知らなかったと主張するのは、無理筋のような気がする。
今治市加計学園が一体であることは、特区を決めるトップである首相だけが知らない公然の秘密、だったんだろうか。

今日の記事によると、WGの八田座長は、加計学園側の発言は「非公式な発言」だから、議事要旨に記載していないし、4年後公開の議事録にも載せる考えはないという。加計側は、説明補助者で参加者ではないから正式な発言ではないのだという。

どうやら「一点の曇りもないプロセス」で「議事録はすべて公開されている」わけではないらしい。