北朝鮮のICBMの報道を読んで

北朝鮮が28日(金)深夜、弾道ミサイルを発射した。高度約3700㎞に到達、約1000㎞飛行して北海道奥尻島沖の日本の排他的経済水域に落下したという。早速、大陸間弾道ミサイルICBM)と断定、垂直ではなく通常角度で打ち上げたとすれば、射程1万㎞超、アメリカシカゴにまで届く可能性があるという。
北朝鮮は、核弾頭爆発装置が数千度の高温条件でも正常に稼動したと、大気圏再突入時の高温テストに成功したことを強調したと報道されてる。けど、核弾頭の小型化と大気圏再突入に耐えうる技術に関しては、米韓の専門家は疑問符をつけてるみたいだ。

北朝鮮が核弾頭搭載ICBMのアメリカ本土到達能力を獲得する時期を、米国防情報局が2年以上短縮して2018年には獲得すると予測の見直しをしたと、米ワシントンポスト紙が報じたのが25日(火)だった。再評価には、7月4日の発射実験が影響を与えたらしいけど、4日の実験では、高度2802㎞飛行距離933メートル、通常の角度の打ち上げだったとすれば射程6700〜8000㎞だという。今回の実験は高度にして約900㎞高い。

今日の朝刊の記事によると(東京新聞)、米軍統合参謀本部議長と韓国軍合同参謀本部議長が電話で協議、『北朝鮮への軍事的な対抗措置の選択肢も話し合った。』という。軍事的な選択肢って、どんな内容なんだろう。

トランプ大統領は「無謀で危険な行為だ。自国の安全を確保し、同盟国を守るために必要なすべての措置を取る。」と強調し、
安倍首相も、「日米、日米韓の強い結束の下で国際社会と連携し、毅然として対応する」と述べたという。

THAADについて就任以来懐疑的態度だった韓国の文大統領は、その追加配備について早期運用に向けた協議開始を指示、韓国の弾道ミサイルの能力増強のための交渉も、アメリカに申し入れたという。


ニューヨークタイムズの記事によると、米韓は、これまで想定してきた限界点を北朝鮮が超えた、という認識は共通してるらしい。
記事にもあったけど、中国もロシアも核ミサイルを持っていて、その脅威とアメリカは長年共存してきた。北朝鮮が核ミサイルを近い将来持つことになったら、同じようになんとか共存することを学んでいくしかないのではないか、という意見もあるようだ。
けどこれまでの米大統領は皆、北の政権ほど予測不可能な政府と共存するリスクは負えないと言ってきたという。リスクが大きすぎるということみたいだ。それはわかる気がする。

共存はありえない、タイムリミットは迫る、となったら、トランプ大統領はどんな選択肢を取るんだろう。ここのとこ続けてホワイトハウス内の重要ポストの人事の入れ替えや、大統領による司法長官への口撃が報道されてるけど、北朝鮮や中国はそんなアメリカをどう見てるんだろう。


記事には、韓国の懸念も書かれていた。
北朝鮮がアメリカ本土に届く核ミサイルを建造したら、朝鮮半島で戦争が起きた場合、アメリカが韓国のために介入することにためらいを覚えないか、という懸念。北朝鮮の最近の実験は北東アジアの安全保障体制の根本の変化につながりかねない、と韓国大統領は述べたというけど、韓国の懸念は日本にも当てはまりそうな気がする。核の傘が破れるかもしれないということなんだろうか。それは北朝鮮から見れば、アメリカと同盟国を引き裂くことにつながるから、願ったり叶ったりらしい。

 

北朝鮮のミサイル開発のゴールが見えてきた(らしい)ときに、アメリカはトランプ大統領だ。