イエメンのコレラ流行の記事を読んで

9月で3年になる内戦に加えコレラの流行で苦しんでるイエメン。
報道によると、4月末に発生したコレラは、5月には患者800人、死者34人だったのが、6月になると患者数約6万人、死者500に急増。7月19日時点で、感染が疑われる人は37万人近くに達し、死者は4月末以降1828人に上るという。
感染拡大はコントロールされてるとは言えない状況で、雨季(7月から9月らしい)に入り、さらに悪化することが懸念されている。

 

シリアの内戦とイラクでの対イスラム国掃討戦に世界の注目が集まる一方、半島の先端で2年以上に及ぶ内戦状態のイエメン。2015年3月からはサウジアラビア主導の連合軍による、イエメンへの空爆が始まった。そんなつもりはないのだろうけど、まるでシリアとイラクの戦場の影に隠れて行われてるみたいだ。

 

食料はじめ日用品のほとんどを輸入に頼るというイエメンで、内戦が始まってから、連合側による物資の供給ルートの封鎖や、戦闘自体の影響で、国民の1700万人が食料不足、680万人が飢餓に直面してるという。
以前読んだ記事では、サウジ側は、消耗戦の構えだと解説していた。フーシ派が根をあげるのを待つ、ということなんだろうか。それは、フーシ派を支援しているというイランが手をあげるということなんだろうか。なんだかありそうには思えないけど、仮にそうなったとして、一体それまでにどれだけイエメンの人たちの命が奪われるんだろう。イエメンの犠牲者の全てが空爆によるというわけじゃないけど、空爆をする側は、そんなことまで見積もってるんだろうか。WHOによると、8000人以上が死亡。そのほとんどが一般市民だという。

戦争によるインフラの破壊、飢餓による栄養不足、初期治療が受けられないほど破壊された医療施設とネットワーク。コレラによる死者も、戦争の犠牲者に数えていいはずだ。


去年の11月頃、オバマ政権の終わりに向けて、イエメンの内戦終結になんとかメドをつけようとケリー国務長官(当時)による和平仲介の外交努力が報道された。結局、うまくいかなかったみたい(11月の終わり頃、フーシ派はサレハ元大統領派とともに新政府を樹立したという発表をしたという報道があった。)だけど。

 

トランプ大統領は、サウジアラビアと1100億ドルの武器売却取引をまとめた。一般市民への被害拡大を気にして、サウジアラビアへの支援にへっぴり腰だった印象(とはいえ、支援はしていたし、あくまで報道から受けた印象にすぎないんだけど)のオバマ政権とは、やっぱり違う。という印象をうける。
トランプ大統領が就任してすぐの1月末にイエメンの「アラビア半島のアルカイダ」への急襲作戦が実施され、女性と子どもを含む民間人の死者が10人以上出たという報道もあった。
イエメン国内のアルカイーダ支部へのドローン攻撃も、段階が上がって増加してるみたいだ。


国連特使は努力してるみたいだけど、中々うまくいかないみたいだし、中断しているイエメンの和平交渉は、どこの国が音頭をとるんだろう。