獣医学部新設を諦めたという報道を見て

加計学園問題の報道を見てると、岩盤規制を突破したんだと主張する人たちと、行政が歪められたという主張の議論が噛み合ってないような気がする。

一つ一つの証言や文書を積み重ねて、戦略特区の獣医学部新設で加計学園が選ばれるまでの全体像を描こうとする側は、ピースを一つ一つ当てはめて一枚の絵を完成させるジグソーパズルをしてるみたいだ。
でも政府や自民党は違う。その同じ文書や証言を挙証責任・岩盤規制という言葉で挟んで、その意味するところを全部ひっくり返そうとする、まるでオセロゲームをやってるみたいだ。ひっくり返せそうもないものは存在自体を否定する。白か黒か、勝つか負けるか、二つに一つ。


規制緩和が半端だったと反省して、今後2校でも3校でも新設を認めると安倍総理は言ったけれど、2校目の先頭に並んでいたはずの京都産業大学が、獣医学部を諦めるという会見を開いた。

それによると、広域的という地域条件は、新設を諦める決定打ではなく、平成30年4月開校という期限が断念の原因だという。どう考えても準備が間に合わないらしい。
加計学園が教師を70人も集めてしまっては、国際的な基準に達する教育をするための質の高い教員を揃えることは極めて困難というのも大きな理由だという。
そういえば、2校でも3校でもという発言の後、全国の獣医学部の研究者らが会見を開き、獣医学部を乱立すれば教員の奪い合いが起きて研究の質も獣医師の質も低下すると反論してた。現在でも学校間で協力して、教員のやりくりをしてるとも言ってたような。
加計学園の定員が160名だと報道された当初から、獣医学部の教員の確保の難しさは指摘されてた。

安倍総理欠席の報道から一転して出席となった予算委員会の集中審議には、和泉総理補佐官も参考人として呼ばれてるらしい。
たとえ総理が出席しても、総理はいかなる指示もしてないと主張するんだろうし、和泉補佐官も直接の指示は受けてないというんだろう。総理が出席したとしても、パズルが完成するのは期待薄だと思う。それでも、質問者には質問を工夫して、ライブの質問でなければできないようなやり取りをしてほしいなあ、と思う。国会の質疑って、質問しっぱなしっていう場合が多くて、見てると結構イライラするから。


京都産業大学が諦めた原因になった平成30年4月開校という期限。総理はお尻を切ってる、と文科省のメモに出てきたのも平成30年4月開校という日付。
松野大臣も、萩生田官房副長官も、文科省も、それは早すぎると当初は言っていた(萩生田副長官はその発言自体を認めてないみたいだけど)平成30年4月開校。
前川さんも国会で、理由がわからないと言ってた(と思う)けど、これまでの報道をたどっても、なぜ平成30年4月開校なのか、その理由がよくわからない。
どこでどういう具合にその時期になったんだろう。今度の国会で、そこのとこもはっきりするといいけど。