「こんな人たち」と「発言は自由」の報道を見て

報道によると、選挙戦最終日にようやく街頭で応援演説に入ったという安倍首相に、「やめろ」コールが湧き上がり、森友学園問題の籠池さんまで乱入して演説会場の秋葉原駅前が大荒れになったという。
月曜になって初めてその映像を見たんだけど、「やめろ」コールが結構迫力ある調子だったので、びっくりした。現場で取材していたジャーナリストも、こんなのは初めてだと驚いてる様子だった。安倍首相は「やめろ」コールに対し、「演説を邪魔するような行為を自民党は絶対しません。こんな人たちに負けるわけにはいかない!」と強い口調で返した。
国会でのヤジに感情的に反応するくせに、自分でも野党にヤジを飛ばす安倍首相を見るといつも”罪を憎んで人を憎まず”という一節が思い浮かぶ。といっても、安倍首相の場合は、”人を憎んで罪を憎まず”だなあと思うんだけど。


官房長官が月曜午後の会見で、「こんな人たちに負けるわけにはいかない」発言に関して、有権者を軽視してるのではという質問に対し、「全く問題ない」「極めて常識的な発言だ。そうした発言を縛ること自体ありえない」「発言は自由だ」と答えてる映像をニュースで見た。「問題ない」というその理由を聞かれて、「ないからです」。


都議選の結果を受けて、菅官房長官は「政権の緩みがあったのではないかという点も含めて反省し、一層緊張感を持って内外の諸課題に結果を出し、国民の理解を得たい」と会見で述べたという。
「こんな人たち」発言について「全く問題ない」と弁護し、その理由を聞かれ「ないからです」と平気な顔して言うことができる人に「国民の理解を得たい」と言われても、口先だけってこういうことなのかもって思うだけだ。
こういう対応で会見をやり過ごすことが、官房長官としていい仕事、という評価につながるんだろうか。

「こんな人たち」発言は、やられたからついいつものように(国会ではいつもこんな感じだし)やり返してしまった、という感じだったけど、菅官房長官は、ついやり返したというわけではなさそう。
「こんな人たち」発言に、安倍政権は政権に異論のある国民は敵扱いなのか?という疑問を抱いた国民もいたからこその記者の質問への答えがこれだ。
丁寧な説明が不足してることも有権者の反発を買った一因なんだと思うんだけど。

「こんな人たち」に理解してもらおうとは、元々思ってないのかもしれないけど、理解してもらいたいと思ってるふりすらする気がないみたいだ。ホントにトランプ大統領と同じ路線でいくのかな。